食品添加物は危険?食品添加物を扱うものが考えてみた
こんにちは。かみやです。
皆さんは食品添加物をどのように考えていますか?
「無添加でないとダメだ」「発ガン性物質だから食べない方がいい」こんな声が上がってきます。
食品添加物は本当に体に害があって、悪いものなのでしょうか?
食品添加物を扱う食品会社に勤める私から、どうして食品添加物が悪者のように扱われているのか、分かりやすく説明をしていきます。
食品添加物は昔からあった
皆さんは、豆腐やこんにゃくを食べますか?
これらの食品には、食品添加物が使われています。
豆腐には「にがり」、こんにゃくには「水酸化カルシウム」が使われています。
どちらも食品添加物です。しかも昔から使われ続けてきています。
もしにがりや水酸化カルシウムが、食品に使われる上で害があるのであれば、既にしよう禁止や製法自体が廃れているはずです。
笹の葉に包まれたおにぎりが長持ちするのは、笹の葉に含まれる安息香酸が、微生物の増殖を防いでいたからです。
昔に発見された食材を保存する方法や、おいしくする方法が、今の科学でわかるようになりました。
その化学物質を単体で取り出し、利用できるようになったのが現代です。
食品添加物は昔からある知恵を応用しているだけなのです。
食品添加物で体調不良に?
食品添加物が含まれている、コンビニ弁当や加工食品を食べるのを止めたら体調が改善した。こんな話や本を見たことがあります。
しかし、食品添加物が健康に影響していたのでしょうか?
食品添加物が健康に影響していると、わかったのであれば国が使用をすぐに禁止しているはずです。
食品添加物には後からできた研究で、毒性がわかったものは使用禁止になっています。
先日論文をもとに書かれた「最高の体調」という本を読みました。
この本から推察すると、体調不良をもたらしているのはバランスの悪い食事が原因だと思われます。
コンビニ弁当を止めて、自炊して栄養バランスを考えなおせば、それは体調改善するのでは?と思います。
コンビニ弁当の食品添加物→悪というのは早とちりではないでしょうか?
量を考えない食品添加物論
食品添加物を悪者ととらえている人は、「量」を話していないことが多いように感じます。
例えば、毎日ラーメンを汁まで食べたら高血圧になるのはイメージできますよね?
では食品添加物はどうでしょうか?
食品添加物は使用されるにあたって、厳しい基準が設けられています。
実際に使われている食品添加物は、使用基準と比べてかなり少ない量になっています。
味の素がわかりやすく、食品添加物について説明をしています。
興味があれば見てみましょう。
塩ですらたくさん食べすぎたら、体に害があるというのに「○○という食品添加物は発がん物質がある方食べない方が良い」というのは、間違った考え方です。
量を考えてください。使用基準を超えた食品は、市場に出回りません。
使用基準を超えた食品を作ったら、法律違反になり捕まります。
食品添加物で捕まった会社のニュース見ましたか?
日本の食文化が崩れてしまうは本当?
食品添加物を使うのは良くない、日本の食文化が崩れてしまうという人がいます。
よくよく考えてほしいのですが、文化は変化していくものですよね?
日本の文化を守るために、ちょんまげにして刀を差して歩く人はいないですよね?
共働きでご飯を準備するのが大変な家庭に、すべて手作りをするのは難しいはずです。
インスタント食品や保存がきく食べ物があるおかげで、忙しい中でも食事ができるようになっています。
文化というのは新しいものを取り入れながら、進歩していくものだと私は考えています。
最後に
食品添加物を扱うものとして、食品添加物を悪者にしてだめだというのはちょっと考え物だなと感じています。
付き合い方次第です。スマホだって使いすぎたら体に良くないですよね?
もしこの話って本当なのかなと思ったら、調べてみてください。
どのような仕組みになっているのか、証拠はあるのか自分で考えることが大切です。
他人の手のひらの上で踊らされるのではなく、自分で考えて踊っていきましょう。
それではまた。
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