
気になる人物
丿貫(へちかん)
江戸時代中期に成立した藪内竹心の『源流茶話』によれば「丿貫は、侘びすきにて、しいて茶法にもかかはらず、器軸をも持たず、一向自適を趣とす」「異風なれ共、いさぎよき侘数奇なれば、時の茶人、交りをゆるし侍りしと也」と書かれており、当時盛行していた高額な茶器などは用いず、独自の茶道を追求していたようである
憧れというほど深くは知らないのと(でも一番当てはまるのは憧れという言葉かもしれない)、文献も少ない人物なのですが、それでも好きだなと思う人物です。
利休の兄弟弟子とも云われる人で、当時高価な茶器などが流行る中、手取釜ひとつ、それを煮炊きにもお茶にも使ったという。
決して裕福な生活でもなく、貧しく質素な暮らしをしながら独自の茶道をしていたそうです。
と、千利休と対極に扱われることが多い人物です。
茶器をコレクション的に集めたり、といったことも私はあまり興味がなく、淹れやすいものがいくつかあればいいと思っています。
変わり者と評された丿貫ですが、私は自分の思う大切なことを大切にした人物と思っています。
私も丿貫のようにありたい。