見出し画像

ブランドメッセージはなぜ大切なのか。

人気店、特に、何年にも渡って人に愛されるお店には、強いブランドメッセージがあるように感じてます。先日、行った洋食屋さんは、まさにその極みでした。
その時感じたことを綴ります。


この店のこだわり

「4人席だけどゆっくり使ってね。うちは、先に来た人を優先するから。」

お昼時になると、小さい駐車場はすぐに満車。
カウンター含め30席程の店内は、サラリーマン、主婦、若者…全ての世代が入り混じっていました。

ランチ2,000円が平均単価のこのお店は、安くはなく、寧ろ高い方のお店。

味は美味しい。しかし、店内はおしゃれではなく、どちらかというと街の定食屋さん。

私が通された席は4名席。
しばらくすると4名のお客様が。

「後でいいですよ。」と話しかけると、

「うちは、どんな人数が来ても、最初のお客さんを優先して席に通すの。だから、心配とか気を使わないで、ゆっくり食べてね。」

と返しが。周りを見ると、他のお客様の事を見ることもなく、ゆっくりと優雅にご飯を食べていました。

このお店は、
ゆっくりと食べたい時に来る。
味わいたい時に来る。
そんなお店なのです。


人気の秘訣は、入店時の説明に有

「ウチは洋食屋で、食材にこだわりがあるの。三重県のモノしか使っていないの。だから、美味しいのよ。けど、主人が病気をしていてね、ゆっくりしか料理が出てこないの。だから、ゆっくり食べて行ってね。時間に余裕が無かったら、間に合わないと思うからごめんなさいね。」

このお店のこだわりは、
・地のモノを使っている。
・洋食しか出していない。
・料理の提供に時間がかかる。
・ゆっくり味わって食べて欲しい。

一見、どこにでもある食べ物屋さんのようだが、圧倒的に違うポイントがありました。

それは、全てのお客様に向かって説明しているのです。

常連のお客様からは、「マスター大丈夫なの?」なんて、言葉が飛び交っていました。

「美味しい。の一言と、また来るね。の一言が活力になるので、帰り際に行ってくれませんか?」

そんなやり取りを見ながら、心が温かくなる私。

恐らく、他の方も同じように感じたのではないでしょうか。
心をもっていかれるお店。
そんなお店は今まで数少なく、しかし、どれも人気店でした。

しっかりと、説明する。
それが、人気店の秘訣なのだと思います。


お客様を選ぶからこそ、選ばれる

安さを求めている人は来ない。スピードを求めている人も来ない。そして、がっつり食べたい人も来ない。オシャレさを求めている人も来ない。

このお店は、来ない人が多い。
しかし、逆を言うと、来る人がかなり絞られているのではないでしょうか。

安さ。ではなく、"ここにしかないモノ"を求めてやってくる。

よく聞く事ですが、

安さで来ると、安いお店に流れていく。
安さしかないと、価格競争に巻き込まれ厳しい戦いになる。

今、自分で仕事をするようになり、営業をしていた時以上に痛感してます。

ここにしかないもの。をお客様の心に残せた時、口コミになり、リピートに繋がるのだと思う。

このお店のメッセージは、
美味しい三重のモノを洋食で。
ゆっくりと味わい、噛み締め食べられるお店。

キャッチコピーなるものはありますが、強いこだわり、そして、それを説明する機会が少ないように感じます。

「ウチはこんなお店だけどいい?」
としっかりと説明する。
こちらが、しっかりとお客様を選ぶからこそ、お客様からも選ばれるリアル店舗、サービス、そして、企業になるのだと感じてます。


最後に

三重の事を知りたくて、色んなお店をお客様に教えてもらったり、散歩をしたりして発見してます。

私のお店は、マンションの一室ということもあり、外からは見えないのですが、

「カミヤのやってる頭の揉みほぐしはね、翌朝スッキリするから、1日がより充実するんだよ。」

「この前、ドライヘッドスパというサービスを受けてね、視界はクリアになったし、その日ぐっすり眠れてね、すごくスッキリしたんだよ。」

誰かに口コミをしてもらえるように、
心刺さるメッセージを伝えていきます。

半年後には、予約の取れない人気店になります。
早めのご予約、お待ちしております。

4月
2日(火) 15時,17時,19時
3日(水) 11時,13時,15時,17時
4日(木) 11時,13時,15時
5日(金)〜8日(月)まで東京出張です。