高校野球の夏
高校野球の季節が始まりますね。
「栄冠は君に輝く」の歌詞をかみ締めるたびに、「栄冠が輝かなかった人」のことを想います……。
『赤い白球』は80年前、外地の朝鮮から夏の甲子園を目指した親友の物語です。栄冠が輝かなかった彼らは、やがて戦争という狂気に巻き込まれます。
勝負には、勝者と敗者が存在します。
ただある意味戦争には、勝者も敗者もありません。生き残った人も、果てしない苦しみを抱えながら生きていかねばなりません。
『赤い白球』は最後、「栄冠は君に輝く」が出てきます。多くの祈りと願いを込めて歌詞を書きました。
皆様の心に想いが届きますように!
二人の抱えきれない無念の涙と、それでも上を向こうとする胸に秘めた決意に、「雲は湧き 光あふれて 天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ」の歌詞が重なり、あの場面は、いまだに読むと恥ずかしながら涙がにじみます……。
第101回の新しき夏の甲子園のお供に『赤い白球』をよろしくお願い申し上げます!
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第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞して自衛隊ミステリー『深山の桜』で作家デビューしました。
プロフィールはウェブサイトにてご確認ください。
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