【2829文字】今度の来世はアポテタイで会いましょう【連作短編の冒頭】
【百目鬼 睡蓮の内心的独白な回想】
最悪な朝だった。
自分は死ぬことにした。どうせ、何も変わっちゃいない。
変わらないならば、消すだけだ。消しても消えないなら、また消すだけ。
いつの日の朝も駅は混んでいる。券売機までの道のりでしっかりとした身なりで仕事場に向かっている(であろう)人を何人か見た。
自分もその中に含まれて、まともに仕事しているところを妄想してみたがどうにも無理があった。
券売機についたが、どこの駅で降りようか迷った。結局、今いる駅から県外まで行くことにした