5分後の世界
暑かったり寒かったりTシャツだったりパーカーだったりですね。十月。
今日はそろそろ出かけようかなって時に突然、電気設備の点検の方がやってきて、そういえば先々週あたりに告知されていたから本当は突然のことではなかったし、点検も5分で終わったのだけど、完全に忘れていた僕からすれば急に飛んだ5分であった。
いつも同じ時間の同じ電車で向かっているグループホームの泊まりの仕事に、5分遅れで向かう。遅刻するような遅れではないのだけれど、一本遅い電車も一本遅いバスも、なんだか不思議なほどいつもと違って見え、なんとなく自分が神様にとっても想定外の動きをしていて、入ってはいけない時空の中に迷い込んだような気分になった。
いつもは電車からバスに乗り継ぐ時にコンビニに寄るのだけど、5分後の世界のダイヤは乗り継ぎの時間がけっこうタイトで、コンビニを諦めて、バスを降りたあとに普段は寄らないドラッグストアに入った。
職場に着く前にはいつも、ペットボトルのお茶を買っていく。普段は駅のセブンイレブンでセブンプレミアムの「一(はじめ)緑茶宇治茶入り600ml」を買うのだけど、当然ここにはない。
緑茶緑茶、5分後の世界のよく知らんドラッグストアのお茶……と物色していると
あっ！
すばらしいお茶だ！
すばらしいお茶がある！
すばらしいお茶にしよう！
すばらしいお茶にしました。
