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三椏(ミツマタ) - 必ず三つに分かれます。
日本紙幣や高級和紙の原料です。
枝が必ず三つに分かれるので「みつまた」別表記は、三叉、三又、三枝。
樹皮は、高級和紙の原料として利用されていますが、
春先には、丸くて黄色い風情のある花を咲かせ、観賞用としても好まれます。
世界一の品質と言われている日本紙幣は、三椏が原料になっています。
三椏の樹皮には、防虫効果もある毒素が含まれていることから、虫害も受けづらいのだそうです。
残念ながら、現在、日本紙幣に使用されているみつまたは、9割をネパール産などの輸入に頼っているそうですが、一定量の日本国産のみつまたを大蔵省印刷局が保管しています。
洋紙と和紙では原料が違います。
洋紙の原料として使われているのは様々な木材パルプ。様々な樹木の幹を砕いて溶かし、固めて作られています。
それに対し、和紙の主な原料は「三椏(みつまた)」、「楮(こうぞ)」、「雁皮(がんぴ)」。植物の幹ではなく樹皮の繊維を利用します。
日本では奈良時代に、最初に楮、雁皮を使用して和紙が作られるようになりました。三椏は江戸時代になってからです。
原料によって和紙の用途が変わります。
楮は、クワ科の落葉低木。その靭皮繊維は、太く強いのが特徴で、しなやかで破れにくい強い紙になります。日本で最も生産量が多く、半紙(書道用紙)、障子紙、傘紙、版画用紙、提灯紙など、幅広い用途に使用されています。
三椏は、ジンチョウゲ科の落葉低木。その靭皮繊維は、細く強いのが特徴で、光沢があり、印刷に向いた滑らかな紙に仕上がります。機械漉きの和紙の原料として使用されます。日本紙幣、証券用紙、箔合紙、賞状用紙、おみくじなどに使用されます。
雁皮も、ジンチョウゲ科の落葉低木。の靭皮繊維は、細く薄いのが特徴で、粘り気が強いことを利用し、楮に混ぜて使われ始めました。山林に自生している自然種を利用するため、処理に手間がかかり、生産量が少ないことから値が張りますが、墨がにじみにくく裏移りもしにくいため、記録用の用紙として多く使われています。
三椏の柄を作りました。
ニュースでみた、ミツマタが群生する様子が幻想的でとても美しかったので、柄にしてみました。
3月20日の誕生花です。
以下で配布、販売しています。
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