【絵と詩】すくすく
手はにぎっていて
頬もよせていて
まだ抱きしめていて
ひとりになれるまで
目はそらさないで
我をわすれるまで
すこやかに救われた
いのちはみていた
そだつことと
たべることと
つなぐことと
あわせること
ほんとうはね
そこらじゅうにある幸せを
歯をくいしばって
さがしてる
おとなたちを笑えるか
こどもたちは呆れがおでも
みちたりたもの
ふりかえっては
のぞきこんでも
みつからないのは
たえずここにあるものだから
ずっとそうだったんでしょう
気づいたふりも
気づかぬふりも
おてのもの
わたしたちは
おおむかしから
すくすくと育つわ
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