「おしえて、紙谷刷太郎さん!」(前編)
1日ぶりに登場します。 紙谷 刷太郎ですっ。
前回はOKフロートの読み方と、OKフロートの最大の特徴が熱をかけることで紙色が変化する!というところまでお話しましたっ。
そして今日は、「どのくらいの温度で紙色が変化するのー?」とか「じゃあ、熱をかけるにはどーすればいいの?」といった質問、疑問にお答えしていきますっ!
OKフロートに関するあれこれ、加工に関することなどについて、わたくし紙谷 刷太郎がお答えしますっ!
ということで、ここからは「OKフロート Q&A」!
Q.1 「紙の色が変化する温度は何度くらいがいいの?」
変化に適した温度はだいたい120℃~160℃ですね~。
120℃よりも温度が低いと「ん~、なんか少しもの足りないなっ」というように、紙の色変化が小さくなってしまい、逆に温度が高すぎると「ちょっと限界超えてますっ!」と、熱による紙への負担が大きくなり、その結果、紙がうねうねと波打ったり、焦げたりすることもあるのですっ。
Q.2 「熱をかける方法は?」
先ほど「120℃以上の熱をかけることで色が変化しまーす!」と説明しましたが、例えばシャツなどのシワを伸ばすアイロンを紙に押し当てるだけでも、120℃~160℃の間であれば、実はなんとOKフロートの紙の色は変化してしまうのですっ!!!
この前、「もしや!?」と思ってやってみたら見事に色が変わりましたっ! その時の画像がこちらですっ!
こんな感じで、誰が見てもアイロンの形に紙色が変化しましたっ!
この時の設定温度が中〜高温でしたので、160℃くらいはあったと思います。熱が高すぎて紙が少し波が打ったようになりましたが、色はバッチリ変化しましたっ!!!
ただ、実際にOKフロートを使用するシーンの多くは、名刺やカード、書籍カバーなど… OKフロート × デザインと組み合わせて使用する場合がほとんどで、そこで登場するのが加熱型押し(ホットスタンプ)という加工なのですっ!
加熱型押し(ホットスタンプ)加工って???
加熱型押し加工は、金属の版を専用の機械にセットして、熱と圧力をかけて、紙に金属版をぎゅーっと押しつける加工です。
逆に熱をかけないで加工する方法をあげると、型押し(デボス)加工、浮き出し(エンボス)加工と呼ばれるものがあります。
そしてこの加熱型押し(ホットスタンプ)加工は、基本的には箔押し加工会社さんが行っているんです。
「ん?箔押し加工会社さん???」
書籍や雑誌、パッケージなどでタイトルやロゴ部分がキラキラした金属感のある金色・銀色で表されているのを見たことがあるかと思いますが、アレですっ!
そう、アレが箔押し加工と呼ばれるもの。
加熱型押し加工も同じ加工方法になるため、箔押し加工会社さんのお力が必要となりますっ。
次回はOKフロートが熱によって、その紙の色が変化する理由についてもくわしく説明したいと思いますっ。
本日もお読み頂き、ありがとうございましたー!
お届けは わたくし紙谷 刷太郎でしたっ。