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Jリーグを楽しもう!サッカー用語がわかるようになるブログ2025

こんにちは、あるいはこんばんは、ジュビロサポーターの神セーブです。
Jリーグ開幕まで2週間を切り、各チームキャンプを終え、開幕戦に向けて調整に入っていく時期ですね。

僕は毎試合ジュビロの試合のプレビューブログを書いていますが、読んでくれた方の試合観戦がより楽しい、面白いものなるといいなという想いで書いています。

僕は相手がどんなチームなのか、今シーズンのウチのチームの戦術はどうなのか、など事前情報があった方が楽しく観戦できるので、それをフォロワーさんと共有できたら、という考えです。

サポーターも開幕に向けて準備を、と思った時に、サッカー用語、戦術的な用語が解っていた方がより専門的な記事や本も楽しめるのかなと思い、今回のブログを書こうと思いましたので、良かったら拡散して頂き、多くのJリーグサポーターの役に立ったら嬉しいです。


エリアの呼び方

Jリーグ関係の番組やちょっと戦術的な話になった時に、「アタッキングサード」とか「ゾーン1からゾーン2へのビルドアップが…」など聞いた事がある人も多いはず。

サッカー見始めた人からすれば「どこなんじゃ、そりゃ?」って話です。

Jリーグ公式サイトより引用
Jリーグ公式サイトより引用

だってどこにも書いてないじゃん、そんなエリア。

戦術的な話をする上でピッチを横に3分割して説明しようとした人がいたんでしょうね。

ゾーン1とディフェンシブサードは同じエリアです。
自陣のゴール前のエリアです。
守備(ディフェンス)の時に重要になるエリアです。

ゾーン2はミドルサード、ミドルゾーンと呼ぶこともあります。
中盤のエリアです。

ゾーン3はアタッキングサードです。
攻撃するエリアです。

5レーン(ファイブレーン)とは?

ここ数年でサッカーファンの間では一般的な用語となった5レーン。
これはピッチを縦に5分割したエリアです。

よく聞くワードはハーフスペース、ニアゾーン、ポケットでしょうか。
ニアゾーンとポケットは同じエリアを指しています。
ハーフスペースのペナルティエリア内の部分をニアゾーンと呼びます。

これはフリーレン。
5レーンとは関係ありません。

ポジションの呼び方

サッカーにはフォーメーション(システム)などと呼ばれる、ポジションの配置図があります。
DAZNのスタメン紹介でよく見ると思います。
最近ではGKも表記して1-4-2-3-1などと表記することもありますが、多くは4-2-3-1、4-1-2-3、3-4-2-1などの表記が多いですね。

僕が子供の頃は4-3-3、4-4-2、3-5-2など3列表記が多かったのですが、4列表記の方が配置が判りやすいため4列表記が多いですね。
今でも3列の配置もあるため、4-4-2などはよく聞くワードでもあります。

まず4-2-3-1(4-2-1-3)のフォーメーションで説明していきます。
4は4人のディフェンダー、2は2人のディフェンシブミッドフィルダー、3人のオフェンシブミッドフィルダー、1人のフォワードという配置です。

ウイングと呼ぶとFWに分類されることが多く、4-2-1-3と言われることが多いですね。

守備的ミッドフィルダーのことをボランチと呼ぶことが多いです。
ポルトガル語で舵・ハンドルを意味します。
チームの舵取り役を担うポジションということですね。

次は4-1-2-3です。
この配置ではディフェンシブハーフのことをアンカーと呼ぶことが多いです。語源は船の碇(いかり)から来ています。

そして2を示すミッドフィルダーをセンターハーフインサイドハーフと呼びます。
マリノスで昨シーズン序盤に指揮を執っていたキューウェル監督はこのポジションをシャドーと呼んでいたようです。
シャドーはこの後記述します。


最後に3-4-2-1を紹介します。
ここでの新語はウイングバックシャドーです。
ウイングバックは3バックのフォーメーション時のサイドハーフの呼び名です。
シャドー・セカンドトップはセンターフォワードの付近で一列下がったところにいるアタッカーのことです。

列呼び

よく「2列目から走り込んできました」なども実況の方が言うワードですね。
列呼びはこんな感じです。 4-4-2(4-2-2-2)の場合で説明します。

FWから1列目として数えます。
2列目と言うとサイドハーフ・攻撃的ミッドフィルダーを指します。
3列目はボランチです。

1.5列目と言うのは2トップだけど1人は少し下がり目のシャドー・セカンドトップのことを指すことが多いです。
トップ下も1.5列目と言うこともあるし、2列目ということもあります。
この辺はやや曖昧な印象です。

守備戦術のワード

まず、守備の大きな種類としてマンツーマンディフェンスゾーンディフェンスがあります。

マンツーマンディフェンス

マンマーク、とも言われますが、特定の選手だけに付いていく守備です。

例えばあなたが選手だったとして、相手の7番をマンツーマンディフェンスで守れと指示されたら、相手の7番がピッチのどこに行こうと付いていく守り方です。

ゾーンディフェンス

それに対してゾーンディフェンスとはゾーン(エリア・場所)を守るやり方です。
現在ではゾーンディフェンスをメインに守備をしているチームがほとんどです。

この図のように4-4-2の配置でのゾーンディフェンスなら、各選手この色の付いた自分の担当エリアを守ります。
この担当エリアに入ってきた相手選手をマークするやり方です。

ハイプレス(ストロングプレス)

今年のジュビロはハイプレスをやりそうです。
ハイプレスとは、相手陣内であるゾーン3,アタッキングサードから守備をしていく戦術です。

ジョン・ハッチンソン監督がイヤーブックで語っているストロングプレスも同義語と考えて良いと思います。

相手陣内でボールを奪う事ができれば得点チャンスが高まりますが、突破された場合に急いで戻らないといけないため、体力の消耗が激しいこと、相手の速攻となりピンチを迎えるリスクも高い戦術です。

ミドルプレス

ミドルゾーン、ゾーン2から守備をする形です。

緑色のミドルゾーンに相手が侵入してきたらプレスにいく形です。
相手センターバックがボールを持っていますが、ミドルゾーンの外なのでプレスには行かず待機します。

ローブロック

ゾーン1、ディフェンシブサードでゾーンディフェンスを組み、守備を固めるやり方です。

相手の方が明らかに強い場合にやることが多い、守備的な戦術です。

カウンタープレス

即時奪回ゲーゲンプレス・リアクションプレスと言われたりもします。

ボールを奪われた瞬間というのは奪われた選手やパスを受けようとサポートに来た選手など、味方選手も多くいる状況です。
ですので、ボールを奪われた瞬間にすぐに守備に切り替えることですぐにボールを奪い返すこともしやすいという考えの守備戦術です。

サイドハーフがドリブル突破をはかるが奪われてしまう

ですからボール奪ってもすぐ奪われちゃった…という場面もよく見られるのではないでしょうか…。
だからこそボールを奪って、そのあとちゃんと味方にパスを繋ぐ、ドリブルで運んでボールキープできた選手には拍手してあげてください!

リトリート

素早く自陣へ戻り、守備陣形を整えて、相手の攻撃に備える守備戦術です。

オーガナイズプレス

オーガナイズとは"組織された"という意味があります。
ハッチンソン監督の言うオーガナイズプレスとは、ストロングプレス(ハイプレス)をかわされた場合に素早く帰陣し、4-4-2などの守備ブロックを形成し、陣形を整えて相手を迎え撃つ守備のことだと思われます。

リアクションサッカー

相手の戦術に合わせて対応、対抗する戦術をとるサッカーのこと。

トランジション

トランジションとは切り替えのことです。
守備から攻撃への切り替えのことをポジティブトランジション、ポジトラと呼び、攻撃から守備への切り替えのことをネガティブトランジション、ネガトラと呼びます。

バイタルエリア

バイタルを直訳すると、「危険な」「重大な」というような意味です。
場所としてはペナルティエリアの前、DFラインとMFの間のスペースになります。

赤いエリアがバイタルエリア

ディレイ

ディレイとは遅らせる、という意味です。
守備用語としては相手の攻撃を遅らせて、味方の守備陣形が整う時間を作ることを指します。

オフサイドディレイとは副審がオフサイドと認識しても、その後、決定機が訪れた場合にチャンスを潰してしまうような誤審をなくすために、遅れて旗を上げることです。

特にVARが導入されているJ1ではオフサイドディレイはよくあります。
「副審旗上げるの遅ぇよ!!」というヤジは「こいつオフサイドディレイ知らないのか」と無知を晒しますので絶対にやめましょう。

チェイシング

チェイスとも言われますが、主にFWの選手が相手DFを追いかけてボールを奪いにいくことです。
フォアチェックも前から(高い位置から)プレスを掛けることで、ほぼ同義です。

カバーシャドウ

相手のパスコースを消しながらチェイシング、ボールを奪いにいくことです。
背中でパスコースを消す、とも言われています。

はめる

組織的な守備で相手を追い込んで、狙った所でボールを奪うことです。

はがす

相手のマークをかわすこと。

はめるの対義語のような存在。
上の図で言えば赤の右サイドバック(RSB)がはめられそうになりますが、ドリブルで相手をかわしてボールを奪われなかった場合に、
「うまくプレスをはがしましたね。」
と言う。

ボールを持っていないFWが相手ディフェンスのマークを振り切ってパスを受けた時も、
「マークをはがした」
と言います。

デュエル

1対1の競り合い、ボールの奪い合いのことです。

プレスバック

その選手よりも自陣ゴールに近い位置にあるボールホルダーに対し、自陣方向に戻ってプレスを掛けること。

例えばFWの選手が自陣ゴール前まで戻ってきて守備をするようなプレーのことですね。

攻撃戦術のワード

ポゼッション

ボールポゼッション、ボールを保持することです。

ポゼッションサッカーと言う場合はボール保持する時間を長くして、ゾーン1からしっかりとパスを繋いでゾーン3まで運び、相手を相手陣内に押し込んで攻撃していくスタイルです。

ショートカウンター

ゾーン2、ゾーン3でボールを奪い、速攻を仕掛けるスタイルです。
相手ゴールまでの距離が短い速攻のことを指します。

ロングカウンター

ゾーン1でボールを奪い、長い距離の速攻を仕掛けることです。

ビルドアップ

攻撃を組み立ててボールを相手陣内・アタッキングサードまで運ぶことです。

一般的にはGKからショートパスやドリブルを用いてボールを運んでいくことを指しますが、ロングパスをFWやウイングに配球して前進することもビルドアップのひとつの形です。

コンドゥクシオン

スペイン語で「ボールを運ぶドリブル」を意味しています。
主にセンターバックがボールをドリブルで持ち運ぶプレーのことを指します。
ドリブルで持ち運ぶことにより、相手ディフェンスを引き付け、味方のマークを外したり、守備陣形のズレを生じさせたりするプレーです。


仙台との試合では
"井上詩音のコンドゥクシオン"に注目しましょう。

サリーダ

正式名称はサリーダ・ラボルピアーナと言います。

ビルドアップ時にMF(主にアンカーやボランチ)がDFラインに下がってきて、数的優位を作ることです。

ビルドアップを安定・円滑にするためのプレーです。

2対2の状況でプレスされ苦しい展開

楔を入れる(くさびを入れる)

主な使われ方としてはゴールに背を向けている敵陣の高い位置にいる味方選手(FWやトップ下)に縦パスを通すことです。

楔のパスを入れて、CFがキープすることで、相手DF動かしたり、攻撃の起点を作ることが出来ます。

レイオフ


縦パスや楔のパスを受けた選手が、サポートに来た3人目の選手にワンタッチやツータッチでパスを入れ、味方に前向きでボールを持たせることです。

ダイアゴナルラン


斜めに走ること。
斜めに走り込むことで相手DFが守りにくい状態になります。

ピン留め


あえてマークされることで、その守備者をその場から離れられない状況にして、周りの選手が自由に動けるようにしたり、決定機を作り出させるポジショニングをすること。

ポジショナルプレー


ポジショナルプレーに関してはここでは書ききれないほど奥の深い理論的なものなので、大雑把な触り程度に書かせて頂きます。

ポジショナルプレーの考え方の基本に3つの優位性があります。
・数的優位
・質的優位
・位置的優位

数的優位とは字のごとく、2対1や3対2など、攻撃時に守備側よりも多い人数で攻撃を優位に進めることです。

質的優位とは選手の個の能力の差を活かし、1対1の状況でも優位に攻撃できるという考えです。

位置的優位とは相手の守備の位置取りに対して、中間の位置にポジションを取ることで、相手を迷わせ、フリーでプレーすることです。

”ポジショナルな立ち位置”などと言った場合は相手守備の間にポジションを取ることを指します。

オフサイド

オフサイドはJリーグ公式が判りやすい動画を出しているのでこちらを見ましょう!

オフサイドにならないシチュエーションが3つあります。
・スローイン
・ゴールキック
・コーナーキック

また、オフサイドポジションにいても、プレーに関与していなければオフサイドになりません。

戻りオフサイド


VAR

VARに関してはJリーグ公式が出している動画を見てください。

OFR

OFRは(オン・フィールド・レビュー)の略です。
VARからの助言を受けて、主審がピッチ脇にあるモニターを見てプレーを確認することを言います。

DOGSO(ドグソ)

D=Denying(阻止する)
O=Obvious(決定的な)
G=Goal S=Scoring(得点する)
O=Opportunity(機会)
「決定的な得点機会の阻止」という意味になります。

基本的にレッドカードが提示されます。

DOGSOに該当するプレーかどうかを判断する条件は次の4要件をすべて満たした時となります。

・反則とゴールとの距離
・プレー全体が相手ゴールに向かっているかどうか
・守備側競技者の位置と数
・ボールをコントロール出来る可能性

詳しくはJリーグ公式が出している動画で理解を深めましょう!

こちらにも詳しく書いてあるので参考にしてください。

インテンシティ

プレー強度のことです。
「激しい」「強烈」という言葉の意味の通り、激しいプレーの強さのことを指します。

競り合いの強さだけでなく、切り替えの速さ、スプリントの回数が多いなども意味合いに含まれます。

おわりに


あくまで入門編という感じで書きましたので、詳しく知りたいと思ったことは各自掘り下げていってくれればと思います。

他にも多くのワードをXでリプライなどして下さった方がいらっしゃいましたが、最近は聞かなくなった用語などは今回は記載を見送らせて頂きました。
申し訳ございません。m(__)m

そして多くのワードリクエスト、ありがとうございました!
また随時質問ワードは募集していますので、気軽にXでリプライ、DM下されば第2弾も書こうと思います。

少しでもあなたのサッカーライフを楽しくする手助けになるブログになったら嬉しいです。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!


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