43ミニカーこの1台 BMW M3 DTM 1990
CMR BMW M3 #9 DTM 1990 Joachim Winkelhock
CMR(Classic Model Replicars)から発売されたBMWのDTM参戦車です。CMRという会社はこれまで1/18のミニカーを主体に発売してきた様ですが、近年、1/43のラインナップも増えてきました。最近のダイキャスト製ミニカーは販売会社が自社でミニカーを作らず、中国の大規模メーカーに製造を委託して自社ブランドで販売する様式が増えてきている様で、CMRもその内の一つかもしれません。ちなみにこの会社の所在地はマカオになってます。
CMRはこの1990年のⅯ3以外にも1991年、1992年のDTMに参戦したBMWを数台リリースしているので、ミニチャンプスで買い損ねた車種を穴埋めするにはちょうど良い感じです。ショップによっては価格も手頃ですしね。
モデル まとまりはいいです。
製品№ 43063、1990年のDTMでヴィンケルホツクがドライブしたカーNo.9のBMW M3。
プロポーション、ディテールともに悪くないです。別パーツの牽引フックや細めのワイパーがいいアクセントになってます。ダイキャスト製ゆえ、台座から外して持った時の重厚感があり、塗装やデカールの発色も良いので、購入価格(4000円台)を考えると「すごくいい」です。
気になる点は2か所ほど。まずは車高(=ホイールハウスとタイヤの隙間)。個体差があるので、購入時は車高低めを選んだ方が実車のプロポーションに近くていいです。90年代のDTM M3はリアホイールのリム上がホイールハウスに隠れそうな位が良さそうです。
それとデカールの表記等が実車と異なる点ですね。これは、他メーカー品や実車の写真等を見比べてしまうと気になりますが、単体で見る分には気づかないのでスルーしましょう。
ミニカー下側を今回はPMA(90年代製)とAUTO ARTの2社とも比較してみました。
随分違うんですね。どれがいいかと言われたら、PMAが一番いい、というかPMAのシンプルさで作ってもらって価格を据え置いていただけるのがベストっていう感じです。
実車 ドライバーズタイトルは逃したけどⅯ3は戦績抜群
1990年のDTMに参戦したBigazzi M-TeamのBMW M3スポーツエボリューションです。S.ソーパー、J.ラフィー、J.ヴィンケルホックがドライブ。
この年から使用されたスポーツエボリューションはパワーアップを目的に排気量を2467㏄へ拡大、空力特性向上策として前後に4段階で調整可能なスポイラーを装着。BMWの公表ではスポイラーを最も格納させた設定の場合はフロントはわずかに浮き、最も効かせた場合の最高速度におけるダウンフォース量は前84kg、後40kg。結構変わるものなんですね。
J.ヴィンケルホックは第9ラウンドのディープホルツのレースで優勝、年間のドライバーズランキングは6位でした。この年、Ⅿ3は4チームから出場、合計9勝してメーカー別では首位でした。
撮影 アルミ蒸着PETフィルム+LED照明2台
今回も撮影ブース使用、照明は「VILTROX L116T」とUlanzi「VL120RGB」、背景に五条製紙さんのアルミ蒸着PETフィルム№381(暗めのシルバー)を配置してます。
光の当て方で写り方が変わる感じを把握するため、背景は変えずに撮影してます。
ちょっと暗めのシルバーで鏡面反射する今回のPETフィルムは光の当て方で反射像も変わり、写真のイメージも結構変わる事が分かりました。
シンプルな箱型2ドアに直四エンジン搭載のFR。ブリスターフェンダーと前後スポイラーも見事にはまって、車両コンセプトもプロポーションも歴代BMWの中でトップレベルな気がします。
出典:BMW M Series The Complete Story by Alan Henry