
スケール1/43のミニカー写真集「スーパーカーブーム時代のレーシングカー」
タミヤ・マルイコレクション
今回の写真集のテーマはいつもとちょっと違います。チームやデザイナーといった実車ベースのくくりではなく、プラモデルのシリーズでミニカーをピックアップしてます。
70年代中盤
1970年代半ばに少年ジャンプに連載された自動車漫画「サーキットの狼」に端を発して、日本ではスーパーカーブームが沸き起こりました。
プラモデルメーカーもそこは逃さず、カウンタックをはじめとするスーパーカーをこぞってモデル化。その中にあって、純粋なスーパーカーとは別に、グループ5等のツーリングカー選手権に出場した車や、日本での開催によって注目され始めたF1マシンもモデル化されました。
今見てもなかなかの出来と目されるプラモデルが結構あった気がします。
「田宮模型」と「東京マルイ」
どちらもやってくれました。田宮模型と東京マルイからスーパーカー以外のレーシングカーが手ごろな価格とスケールで発売されました。
・まずは田宮模型(現在のタミヤ)。
田宮模型といえば、当時の私からすると、1/12のF1や1/35の戦車といった本格的な模型が主流で、大人が作るプラモデルメーカーという印象が強くハードルは激高。そこにいきなり出てきたのが、スケール1/24の「Sportcar Series」、スケール1/20の「グランプリコレクション」でした。
1/24のマルティニポルシェ935はモーターライズでパーツも少なく、ホイールもポリキャップ固定で組み立ても簡単。
1/20のタイレルP34はモーターライズとディスプレイの選択式。1/12よりははるかに作りやすく、実車説明も詳細に書かれていて、情報の少ない70年代にF1を知るには最高の教材でした。
田宮模型が一気に身近になった瞬間です。
・東京マルイもいい感じでした。
スケール1/24の「World Champion & Super Car Series」。ネーミングはかなり直球です。厳密に言うとワールドチャンピオンを取ってない車もありましたが、気にしません。
ポルシェ911RSRターボやBMW3.5CSLなどのいわゆる箱車は麦球(現世で売ってるのでしょうか)でヘッドライト点灯、ボディは大判デカールで完全再現、プロポーションも非常に良かったです。
しかも、東京マルイはこの1/24のシリーズでF1も発売。フェラーリ312T、マクラーレンM23は田宮模型のビッグスケールシリーズにあるモデルでしたが、これに加え、タイレルもラインナップ。しかもタイレルP34でもなく、ワールドチャンピオンでもない007がモデル化されて、もう最高でした。
やっとスケールが統一できました。
色々発売されましたが、特に両社のF1はスケールが異なるので、作ったプラモデルを並べると違和感絶大でした。
積年の違和感解消の時です。1/43のスケールで両社のレーシングカーを写真集で集結しました。と言っても、そんなに手持ちのミニカーがあるわけではないので車種に限りはあります。
今回の写真集は東京マルイのF1マシン3種、ポルシェとBMW各1台に合わせる形で、田宮模型から同チームのF1、同メーカーの車をピックアップして構成しました。
同一スケールで田宮模型と東京マルイが並びます。
念願のF1から。写真下の説明はモチーフとしたプラモデル。
言うまでもなく並んでるのはミニチャンプスやカルツォの1/43のミニカーです。



箱車も並べます。


単品ではこんな感じに


最後の方は掲載したミニカーをまとめて紹介。


最終ページにモチーフとしたプラモデルをQRコードで掲載。
スマホのリーダーとかで読み取ってみて下さい。

こんな感じで約30ページ位の写真集の完成です。
タミヤとマルイのプラモが大好きなAV(飛行機ね)モデラーの友人O氏にこの写真集を1冊プレゼントしたら、車種選定は完璧と評されました。写真は今一だったかな。
その友人の一番のお気に入りはこの写真でした。マルイのカタログに使えるとお褒めの言葉を頂戴。良かった。

プラモをモチーフにした企画はもう一回位やろうかと思ってます。