星読み勉強記5-1 ~惑星達が演じる舞台、ハウスシステムとは?~
この勉強記も5回目を迎えました(1.5も含めると6記事目ですが)
前回はホロスコープ上の役者にあたる惑星・感受点たちの素の性格や演じているテーマ性を紐解いていきましたが、今回は彼らがどんな舞台・場面で輝くのかという観点から「ハウス」という概念を何回かに分けて読み解いていきます。
長い記事書くのも相応に利点はあるんですけど、シンプル疲れるということがよく分かったのでその辺はケースバイケースで…( ˘ω˘ )
さて、このハウスというものはサインとは別にホロスコープの領域を12に分けるものでして、メジャーなものからマイナーなものまで色々な考え方・システムがあります。
日本だと「プラシーダス」と呼ばれるシステムが代表的です。こちらは何かの惑星を固定して考える等は行わないので個人差(出生時間が詳細に影響する)が割と感じやすいのかなと思います。ただ、緯度によって各ハウスの大きさに偏りが出るため住んでいる地域によっては使いづらいと感じる人も居るシステムらしいです。
いままで緯度の違うホロスコープを見比べたことが今までなかったので、このシステムにおいて緯度がどれだけ影響するのか、緯度の違う国でホロスコープを作成して比較してみました。
これらを見ると高緯度の地域だとかなりハウスの大きさにばらつきが出るんだな~という事が分かりますね。これを受け入れるか、使いづらいので他のシステム使うとなるかはそれぞれだと思いますが、どちらにしてもこのシステムは出生時間が分かっていないと使いづらいです。
何故かというと時間が4分違ったらハウスの境界線が1度ずれるという超ミクロな世界の話だからです。一般に「出生時間が正確に分かっている方が良い」とされるのはこういうところが影響しています。
出生時間が分かっていない場合の対処法として良く挙げられるのは、「プラシーダスで出生時間をお昼の12時と仮定する」や「ソーラサインシステムを使う」です。
前者は「なるべく誤差を少なくしよう」という考え方ですね。
つまり「朝に生まれたことは確か」とか「夜に生まれたらしい」などの情報が分かっていればもっと小さな時間幅で考えられるので精度がより高まるわけです。
ただこの方法でホロスコープを作った場合、ハウスの情報はあまり重要視しない事が多いようです。
後者は全く別のハウスシステムを使おうという考え方です。
こちらのソーラサインシステムは太陽を主軸にしてハウスのスタート地点を決めよう、というやり方になります。細かいやり方は一旦横に置きます。
このやり方は出生時間にあまり左右されずにハウスを読むことが出来ますし、ハウスを12等分するやり方でもあるので緯度の影響も受けません。
一方で仕様上かならず太陽が1ハウスになるので、読み解く際の多様性は狭まってしまうのかなという気はします。
結局どれも一長一短ではありますが、「出生時間が正確に分かっていないとホロスコープは作れない」というのは嘘です。
作れますし、読めます。
情報量に差は出ますが、人によってはプラシーダス以外の方法で作ったホロスコープの方がしっくりくる!というパターンもあるみたいなので結局個人差みたいですね。
そもそも「これだけで十分」というシステムが確立していないからこそ30種類以上のシステムが生まれているわけで…。場合と好みで使い分けるのが良いんじゃないかなという気はしています。
さあ皆様お聴きください。ここまででなんと1500文字に達しています。
まだまだ知識の浅い私が軽くハウスの使い分けを書くだけで1500文字以上いくわけですから、世の「占星術の本や記事を書いている人たち」はさぞ取捨選択で苦心されていることでしょう…。
ここで私のホロスコープをもう一度見てみましょう。
私の場合出生時間がわりとはっきりしているので、まずはプラシーダスで読んでいきます。
私の使っているソフト「AMATERU」は分かりやすく左下にハウス分類法を書いてくれていますね。
この中の主要10天体(惑星)のハウスをまとめると次のようになります。
次の記事からこれらの惑星×ハウスを1つ1つ読み解いていってみます。
何分割になるか分かりませんが、着実に歩を進めていければと思っているのでよろしくお願いいたします。
それでは来週もまたお会いしましょう!
2024/7/28 かみら