金曜日の日記/『きょうのできごと、十年後』『ベター・コール・ソウル』『ブラックリスト』などなど
家のフェイスタオルが古くなってきたのを、新しいのに入れ替えた。いろんな色のタオルがあるとどれが古いのかわからなくなるから、まとめて買って同じ色で揃えることにしている。今回は水色が降格し、茶色が加入。
こどもが夜泣きっぽく深夜に起きて覚醒するように。きょうは起きるか? 起きないか? という感覚は生後2〜3ヶ月頃を思い出して懐かしい。きょうは起きなかった。外出の予定もないので寝不足歓迎、夜中の覚醒もどんとこい。相変わらずいっしょに昼寝して窓際で乾杯してお弁当を食べて並んでトイストーリーを観る大親友な日々。
去年の写真をフジフィルムのアプリからフォトアルバムにする。データはいつか消えそうで不安なタイプなので、とりあえず印刷したいとずっと気になっていた。たくさん撮影したから4冊に。通信が重く最後の最後がうまくいかなくて、まだ1冊しか注文できていない。明日やろう。
Netflixで『ベター・コール・ソウル』最新シーズンのジミーとマイクが荒野を歩く回を、これはいい回だ! と言いながら観る。内容は進まないんだけど登場人物の人生が確実に変わる回みたいなのが長編ドラマにはあって、とりわけグッとくる。『ブラックリスト』でジェームズ・スペイダーが海辺の家でひとりぼっちで過ごすただそれだけの回も、よかったなぁとよく思い出す。
個人で店をやってる友人たちが工夫している様子をSNSで見て励まされる。力になれたらなと思うけど、何ができるんだろうかと迷う。「自分にできること」のような文言をたびたび目にするけど、自分が出る幕じゃなく感じる場面も多くてまた迷う。ふだんから行列ができるような人気店は通販も争奪戦で、参戦すると行列に並んでるような複雑な気分に。そんななか、兵庫に住む祖母にこどもの写真を印刷して送ったら、すぐにハガキの返事が届いた。短いなかにも言葉選びのチャーミングさが光っていて、夫婦で読んで笑った。写真送ってよかったな。案外簡単なことでいいのかもしれないと思う。ハガキといっしょに予約していた村上春樹『猫を棄てる』が郵便箱に届いていて読むのがたのしみ。
マンションの前の小さなスペースで30分くらい日光浴。落ちてる葉っぱを集めたり花壇の土を触ってるうちに、頭のてっぺんが肉まんみたいにホカホカになった。こどもの髪の毛はまだ細いから目を閉じて顔をこすりつけると猫っぽい。DHLの黄色いトラックが通るとなんかラッキー。置き配にしてもらってから会っていないヤマトの配達員さんがてくてく歩いている姿も遠くに見れてうれしくなる。
行定勲監督がYouTube LIVEで『きょうのできごと』の新作を公開した。『きょうのできごと』は柴崎友香さんの原作を行定監督が17年前に映画化した作品で、私は神戸のシネリーブルで観た。今でも邦画でいちばんすきな作品だ。伊藤歩さん演じる〈けいと〉が「いっしょに中国統一しようって言ったのに〜」って言いながらおでこをテーブルにぶつけるシーンがすき。きょうのYouTubeのは公開直前に知ったから、こどもの寝る時間が被ってしまって見逃した。引き続きアーカイブで公開してるらしいのでゆっくりできるときに観ようと思う。本当はみんなが同じ時間に同じものを観てる感じを味わいたかったなぁ。
柴崎さんの『きょうのできごと』の10年後を描いた小説『きょうのできごと、十年後』はこのまえの年末に読み返したところだった。京都に行けば中沢くん、けいと、マキちゃんたちに会えるんじゃないかという気持ちがずっとある。だから京都に行きたくなるのかもしれない。『きょうのできごと、十年後』は鴨川に落ちて極彩色の服に着替えたけいとと、シックな装いのマキちゃんがお酒を飲み続ける場面がすき。深夜のファミレス。調子にのる中沢。そういうの、久しくない。大学生だった彼らも30歳過ぎになって、何年か前の私もこんなんだったなと思い返す。また彼らの続きが読めるといいな。
やっと金曜日だ。きょうは冷凍ポテトを一袋揚げて食べた。私がすきなクアアイナみたいな細いのでおいしくてしあわせ。外食の味がした。ポテトと珈琲の組み合わせもすき。珈琲と唐揚げとか。珈琲は油分と合うのかな。珈琲とドーナツも最強だもんね。