企画書「鉄の位牌に秘密をこめ(仮)」
夢でみた映画の話から膨らませた物。
地元にホビーショップが次々と出来る。
店は新しいが商品以外、やる気が無い。というかかなり暴利で転売屋価格。
有名漫画家のの主人公は、「昔の地方はこんな物だったなあ」とほろ苦く思っていると、眼鏡を掛けて日焼けし、ワイシャツにジーンズ姿で明るく馴れ馴れしい店主の「オッサン」に話しかけられて仲良くなる。
ひょうきんで愛想のいい「オッサン」にどこか夏華染みを感じる。
が、オッサンは実はケチで、東南アジア系の愛人を持ち、外国人留学生をこき使い、オマケに古い、九龍城のような家の中では、カルト宗教を営んでいた。
主人公は以前、この「家」に来たことがあり、怖い思いをした(その時は「オッサン」には別の妻が居た&子供の頃なのでオッサンは主人公を憶えていない)。
が、「怖い思いをした」以外、細かいことは憶えていない。
客を舐めている上に実は暴力的な「オッサン」の商売は上手くいかず、店は幾つも閉店していく。
イライラしていくオッサンの顔から表情が消えていく。
主人公は有名漫画家なので、「オッサン」は自分の店のために「仕事を依頼するから漫画を書いてくれ」と、仕事を持ち込む。
断り切れない主人公は、連日オッサンの家にいくものの、自分たちの打ち合わせ部屋以外は電気代をケチって真っ暗な上、行く度に記憶がフラッシュバックする。
まだ髪の毛が豊富で、しゃっきりしていたオッサンが、頑健そのものの父親と、痩せ衰えた今は亡き母に何かを告げている姿。
怪しげな儀式。
鉄で出来た、ミニチュアの位牌がずらりと並ぶ部屋。
オッサンに、こっぴどく怒られる主人公。恐怖。
オッサンの背後にその時「なにか」がいた。
やがて、主人公は、死んだ母親が幼い頃、末期の大病を患ったとき、オッサンに大金をむしり取られて、ここでインチキ治療をされていたことを、オッサンとの企画会議の途中で気づく。
きっと、オッサンに病気を封じる治療を、と嘘をつかれたのだと思い込む主人公。
気づかれたら殺されるとおもった主人公は、「脚」を取られないように気をつけながら、オッサンと愛想良く会話し、家から逃げ出そうとする。
途中で、主人公との過去に気づいたオッサンから、何とか逃げ延びるが、以前主人公と似たような目に遭わされた、元プロレスラーの漫才師が「オッサン」を殺そうと乗り込み、実は気合いの入った相手には弱いオッサンは、逃げてる途中で階段から転がり落ちて死ぬ。
実はオッサンの宗教は人の記憶と秘密を預かる=秘匿することで、その人の弱みを握って相談しに来た相手を、ATM化するものだった(※術の反作用。秘密を当人も忘れるが、オッサンからの要求を断れなくなる)。
「警察に捕まりたくない」と逃げる漫才師に巻き込まれ、一緒に、その秘密を具現化した「ミニチュアの位牌」が大量に引き出しにしまわれた部屋に突入する主人公。
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