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モデルガンの思い出(1)

今からざっと四十年以上昔から、銃器類が好きでした。
昭和30年代から40年代にかけて、空前のガンブームというものがありまして、その残光がまだあった頃です。
それも拳銃。ライフルやアサルトライフルは「戦争に使うもの」という罪悪感がどこかにあったのと、やはり軍服来た人たちが持ってるもの(今みたいに警官がアサルトライフルを持つことは想像も出来ない時代でしたから)、というイメージがあり「ヒーロー」の武器だとは認知していなかったんだと思います。
だから拳銃のオモチャがほしかったんです。
拳銃のオモチャは当時、三種類ありました。
駄菓子屋で売ってる安っぽい、パンパン鳴るだけのリボルバーや水鉄砲(これは今でも100円ショップでお目にかかれます)。そして二千円~三千円ぐらいの、それよりは丈夫ですが変な色が塗られていたり、銃口部がレンズになっていて標的のゴリラの人形を撃って当たると動く、とか、電動で小さなプラスティックの弾をへろへろ撃ち出すオモチャ……これのシュマイザー(当時MP40をこう呼んでました)を裕福な従兄弟のお兄さんたちからお下がりで貰いましたっけ……そして当時のお金で最低でも三千~七千円以上、良いものは一万越えする「モデルガン」という奴です。

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