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おならは二酸化炭素攻撃なのか?

 今日は滅茶苦茶土砂降りで外出は憂鬱だったのですが、買い物と郵便局を経由してから期日前投票をしてきました。

 いつもならそんなに混まない駐車場なのに、今日は小学生の子どもを迎えに来た車でいっぱいでした。

 何とか駐車して投票を済ませ、帰ろうと思った時に聞こえてきたのが次の会話です。

「今ここでおならしてもい?」
「二酸化炭素攻撃!」

 親の迎えを待っていた小学生の男の子が、突然「おならしてもい?」と言い出した時に、傍にいた別の男の子が「二酸化炭素攻撃!」だと漫才のツッコミの如くに素早く言ったわけです。

 通り過ぎながらそれを聞いた私は「果たして二酸化炭素攻撃なのか?」と疑問に思いました。

 帰宅してから忘れないうちに調べた結果が以下の通りです。

気体成分
腸内のガスの9割は体外から口と鼻を通って入ってくるもので、残りの1割は体内の微生物により生成される。主成分を以下に示す。

窒素(体外から取り込まれたもの)。
酸素(体外から取り込まれたもの)。
メタン(体内のメタン生成古細菌により生産)。
主に肛門の近くにいるメタン菌によって合成されるが、メタン菌の数や活性度によりメタンの量が変わる、それらは環境ではなく遺伝により変わると考えられ[4]、3人の内2人はメタンを一切含まない屁をする事がわかっている。メタン菌が少ないと硫酸還元菌が優勢になるため硫化水素 (H2S)が増加することもある。
二酸化炭素(体内の好気呼吸微生物により生産されるほか、体外からも取り込まれる)。
水素(微生物により排出)。体内の古細菌がメタンを合成するために、もしくは硫酸還元菌が硫化水素を合成するために消費する。
微量だが臭いの根源となる成分。
酪酸 - 腐ったバターのような臭い。
硫化水素 - 腐った卵の臭いがある。蛋白質の分解や硫酸還元菌の活動によって作られる。
二酸化硫黄 - 蛋白質の分解によって作られる。
二硫化炭素 - 蛋白質の分解によって作られる。
アンモニア - 尿素と関係がある。
ホスフィン - 魚臭のような臭いがする。リン酸塩 (PO43-)や食物中のリン (P)と関係がある。
インドール
スカトール - 大便の臭いの成分。消化管内でトリプトファンから分解される。

その他の成分
腸内細菌

これは大腸菌などの腸内に棲む細菌が、ガスを排出する際に一緒に放出されてくるものである。放屁一回あたり数千~数万個が放出されるといわれる。
口臭が腸内ガスに近い臭いを発することがある。これは便秘している腸から腸内ガスが吸収されて血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至るためである。

屁には水素・メタン・硫化水素など可燃性ガスが含まれるため、ライターやマッチで火を近づけると燃えることがある。これは体質、食べた物などによる成分によって、よく燃える場合と燃えない場合がある。面白半分に行うと、二酸化硫黄(SO2)を発生したり、火炎による火傷を起こしたりするおそれがある。

屁 - Wikipedia

 成分などを知りたいと思い、改めて検索。

おならの正体
おならの70〜90%程度は、食事などと一緒に口から胃に入った空気で、残りが腸内で腸内細菌によって食物が分解される際に発生するガスでできています。成人の場合、1日平均0.5~1.5リットルのおならが作られますが、約85%は血液中に吸収され、血管を通って肺へ運ばれ吐く息とともに外へ排出されます。残りの15%が“おなら”として5~20回くらいに分けて肛門から放出されます。ちなみに、飲み込んだ空気が口から出ると“ゲップ”になります。


おならのにおい
おならのにおいは、腸内の腸内細菌によって食物が分解される際に発生するガスに由来しています。発生するガスの種類は食べ物の成分によって異なってくるため、おならのにおいは食材の影響が大きいということになります。例えば、食物繊維が分解される際に生じるガスは、ほとんど無臭の水素ガスやメタンガスですが、肉やネギ、にんにく類などのイオウ成分の多い食物を食べると、分解・腐敗することで発生する強烈な悪臭を放つインドールやスカトールが発生してしまいます(うんちのにおい)。おならの99%は窒素、水素、二酸化炭素、酸素、メタンといった無臭のガスでできており、硫化水素、酪酸、アンモニア、インドール、スカトールといったくさいガスは約1%しかありません。

おならの話

「おならの70〜90%程度は、食事などと一緒に口から胃に入った空気で、残りが腸内で腸内細菌によって食物が分解される際に発生するガスでできています」

 おならのほとんどが空気だと。その空気の成分の割合を探ってみます。

酸素の割合は空気の約20%。二酸化炭素は0.04%。残りの約80%は窒素です。

空気に含まれるさまざまな気体 | NHK for School

 一番多いのは窒素で約80%、酸素は約20%、二酸化炭素は0.04%です。ほとんど含まれない二酸化炭素を体内に取り込んでも微々たるものです。

 ですから、どうせ言うなら「窒素攻撃!」が良かったと思われます。以上が、「おならは二酸化炭素攻撃なのか?」を検証した結果です。

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神野守
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