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紹介したい人「無実を勝ち取った元死刑囚、袴田巌さんの姉・ひで子さん」

 袴田事件で死刑判決を受けた元死刑囚・袴田巌さんの無罪が確定しました。喜びの報道と共に、弟の無実を信じて奔走したひで子さんに感動したので紹介します。

姉・ひで子さん59歳“覚悟”の住宅ローン「借金でもしていれば自殺もしないだろう」 袴田事件
10/8(火) 16:42配信

ABEMA TIMES

 58年前の1966年6月、現・静岡県清水市でみそ製造会社の専務宅が全焼。焼け跡から一家4人の遺体が見つかり、この会社の従業員だった袴田巌さんが、強盗殺人放火事件の容疑者として逮捕され、死刑判決が確定した、通称「袴田事件」。

 この事件で無実を訴える弟と、それを信じる姉の人生は大きく変わった。姉の袴田ひで子さんは「元々明るいこういう人間なんですが、巌の事件があってからはもう笑いもしない。笑いもないし、世間とはちょっとかけ離れて生活をしていた」と告白。

 1980年に最高裁で死刑が確定したが、ひで子さんは「最高裁で棄却されたでしょう。その時にいる人全部敵に見えた。弁護士さんから支援者まで全部敵に見えた。本当のこと言っているのに、こっちは。それを『犯人だ』って言うでしょう」と当時の悔しい思いを振り返った。

 孤独な戦いに耐えきれず酒におぼれたこともあるというひで子さんだが、それを乗り越えると一人でも闘い抜く決意をした。それが59歳で組んだ住宅ローンだ。

 ひで子さんは建物の場所を選んだわけについて「向こう三軒両隣がないところ。うるさくない。お付き合いがなくていい」とコメント。

 59歳でローンを組んだ理由については「私の自分の生きる希望として建てた。借金でもしていれば、自殺もしないだろうと」と語った。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

ABEMA TIMES編集部

姉・ひで子さん59歳“覚悟”の住宅ローン「借金でもしていれば自殺もしないだろう」 袴田事件(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

 そしてコメント欄に寄せられた多くのコメントにも感動したのでそれも紹介します。

昔は警察の都合だけで無実で捕まっても、諦めた人達が多いと思う。ひで子さんと同い年の母も、子供の頃に近くの男性が無実で捕まったけど、無実を訴えても無理だと皆諦めたと言ってました。その男性は刑期を終えてから、近くの山で首吊って亡くなったらしく、心が壊れてしまったのだと話していました。袴田さんのお姉さん、本当に長い闘いに敬意を評します。


この方こそ、本当の大和撫子だと思う、尊敬しかない。信念を持ち、信じ続け、戦い続ける、そして支え守る、余計な事は言わず内に秘め言葉より行動してみせる、本当に古き良き時代の女性そのままで憧れさえ込み上げてくる、見習わなければと涙が溢れます、ご苦労と言う言葉では表しきれないほどの永い年月…これからの時間はどうかこの姉弟が穏やかで過ごされます事を切に祈り願います。


強い。本当に強い人。御年91歳と伺ったが驚くほど若い。見た目、話し方、まだ60歳でも通じそう。検察は袴田さんのことを、法的地位が長期間不安定な状況だったと言ったが、この方も、いる場所が違うだけできっと同じように不安定な状況に置かれていたんだろうと思う。弟が殺人犯と言われ、それでも無実を信じて人生かけて闘い続けた。もっと平凡で穏やかな人生を送れたかもしれないのに。せめて今後はのんびりゆっくり過ごせますように。


死刑判決なんて袴田さんもご家族も相当恐かったと思う。周囲の人に不信感を抱くのも仕方がないのかも知れない。でも親御さんが亡くなって、たった一人で世間に働きかけたお姉さまの決意を改めて知ると涙が出そうになる。
その強さをお持ちだから、勝ち取った自由と汚名払拭は何倍も大きな幸せになって返ってくると思う。お二人とも本当におめでとうございます。乾杯!



こういう人が人の道を作る。この事件で本当に考えさせられた。この世の真実はたった一つ。そして犯人は他にいたという事実。犯人は既に死んでいても近くにいた人物の可能性もあるからお姉さんは引っ越して良かったとも思います。本当にこの事件は人間とは何かを考えさせられました。



先週土曜日のEテレでも見ましたが、ひで子さん、還暦前に住宅ローンを組んでどうやって返したのでしょう。ちょっと珍しい「袴田」の苗字で身元もすぐ知られて、雇われで働くのは随分差別もあったでしょうに。家はマンションかな?とても素敵でしたし、絵が飾ってあったり家の中もセンス良かったです。若い時は、税理士事務所?会計事務所?にいたと言ってましたが。
聡明な女性だから、働く場所も困らなかったのかな。



9400万でビルを購入されて、貸し出す事で家賃収入を得られていたようです。1〜3階を貸していたと話されていました。最上階は自宅にされているのかな?それ以前にも家を購入して完済実績作っていたから、銀行から信用を得られて9400万のローンが組めたと話されていました。そもそもバリキャリで頭のよい女性なので、普通の平凡な女性ではないです。尊敬しかありません。



たとえ年をとっても、姉さんにとっては子供の時の弟なんだよね。だから…きっと何度も辛すぎて自死する事も考えたことはあったと思う。しかし自分が死んだら無実の弟はどうなるのかと考えて、思い直し覚悟を決めたという事なんだと思う。執念で無実を勝ち取ったし、凄い信念の持主だと思う。



ズレたコメントで恐縮ですが、袴田姓自体はひで子さんが暮らしてきた浜松・浜名湖周辺では割と多い苗字で、全国では浜松市に集中しているご当地苗字?です。とはいえ本当に風当たりは強かったはずですので、この結末を切り拓いてこられたひで子さんの生き様には言葉が出ませんね。




ご自分は勤め先の休憩室みたいなところに住まわせてもらい、家賃収入でローンを完済したところでマンションに入居されたそうです。59歳からってすごいです。




弟の、死ぬより地獄とも思える状況を考えれば、どんなに辛くとも、悔しくとも、山ほど借金があろうとも、ただ自分の人生を生き抜くことの尊さを知っておられるのだろう。



どんな宗教家の言葉よりお姉さんの生き方は説得力がある。尊敬します。

姉・ひで子さん59歳“覚悟”の住宅ローン「借金でもしていれば自殺もしないだろう」 袴田事件(ABEMA TIMES)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース

「59歳でローンを組んだ理由については「私の自分の生きる希望として建てた。借金でもしていれば、自殺もしないだろうと」と語った」

 この考え方がすごいと素直に思いましたし、私もひで子さんから生きる勇気をもらいました。

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神野守
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