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就活という篩いにかけられた後のこと


「働く」ということについて思うことがたくさんあるから、おそらく長い文になってしまうだろうけど。

社会人1年目の私へ。なにか伝えられることがあるのならば
しようとしているその選択全てはどんな選択であっても自己責任
であると伝えたい。良い意味でも、悪い意味でも。

必ずどこかで選択を誤るときがある。
誤ったなと思ったとき、その誤りから何か学べるかを判断するのも自分。
もう一度挑戦するかを決めるのも、違う選択肢を選び直すのも自分。
自分で責任を持てなければ結果苦しむのは自分だと。


会社には様々な会社があって、悪いところばかりではないが良いとことばかりでもない。有名なところや売っているものが高級だからといってその事実は、その会社が良い会社だと保証する理由になどならない。

就活というたった数時間で値踏みされ少ない情報で篩いにかけられ
「良し」と言われるまでに不安を抱え続け、ただその会社の一員として働きたいという気持ちを相手がどう受け取り判断するかだけのことが
あたかも社会に受け入れてもらえる人間かどうかの講評会になって。
お祈りメールが来るたびに、周りが内定を獲得するたびに、
誰に言われたわけでもないのに自分が劣っていると思わされる。

そんな思いをしてまで獲得した内定だから、3年は、5年は働くとか
入ったからにはその会社の役に立たなければ。できる新人にならなければ。
上司には気に入られなければと自分を追い詰めていく人をたくさん見た。

ここからは私の体験談
私は就活に苦労はしない方だった。なぜなら就活の時期と言われる時期に
業界が特殊なこともあり、焦らず決めたいと先延ばしにしたのだ。
周りからまだ決めてないのと聞かれるたび確かに嫌な思いをしたし、
学生でもなく社会人でもない自分はなにがしたいのかわからなくなっていきそれもそれで自分を追い詰めて、結局焦りにかられて就活をした。
それも自分がおそらく勝てるフィールドで。
ここでなら自分の性格や学歴がマッチするだろうと踏んで、大勢の前で話すことは苦手だけど、少人数対自分の時は接客のアルバイトで培ったパフォーマンス精神で上手く、それっぽく話すことが得意だった。
手始めに受けた会社で内定をもらいそのままそこへ入社した。

ネームバリューはあったし立地もよくそれだけで勝手に「ちゃんとした会社」だと思い込んでいた。
確かに自分は未熟だったが、上司たちは私の失敗を若さを理由にして揚げ足を取るように笑い全社員の前で「女だから」「若いから」と晒し者にした。
結果1年と保たなかった。
初めて正社員として働くことになった会社だから、世間がいうように3年は頑張ろうなどと意気込んでいた。
それが間違いだった。

仮に自分がどんなに会社に貢献したいという気持ちが強く、努力をしたつもりになっても必ず見返りがあるわけではないし、あくまで自分が努力をしているつもりなだけで、ただの「つもり」にすぎないこともあるし、そうとなれば周りが評価をしてくれるはずなどない。

それでも頑張らなくてはという思いだけで先にある何かを期待して無我夢中になっているうちに限界がきた。
勝手に、自分が役に立てるときが来ると期待して、努力しているつもりになったところで肝心なのは、会社は自分を守ってくれる場所ではないということ。
良い会社は、新入社員に失敗をしそこから学ぶサイクルを教育として経験させてくれるのかもしれないがそんな会社ばかりではない。

もし自分がやれるだけのことをして、わずかな期間でも仕事に真摯に向き合うことで何か「スキル」として身に付けることができたと他の誰かに言えるほど「何か」を自分のものにできたと思うなら

どんなに親しい友人に1年足らずで辞めるのはよくないと言われても
さっさとその環境を捨てるべきだと私は思う。

なぜなら自分の限界は負のループに入ると気づけなくなるし、その環境にいることで自分が間違えていると麻痺し始める。
そうなっては自分の力で抜けられなくなるしそこで過ごす時間は無駄な時間でただ命を削るだけだから。


重要なのは、

環境が過酷だったとき勝手に我慢大会なんかして身体や心を壊しても

誰も責任など取ってくれない。
ということ。
全て自己責任である。ということ

お友達、同期、上司はもうちょっと頑張ろうとか、こんなすぐやめたら次就職するの大変だよとか散々無責任なことをいう。自分の身に起きたことじゃないから。
自分に必要な環境かどうかを決めるのは自分。

自分にとってその会社が必要な存在か、
今必要なのか、経験の一つとして必要なだけだったのか。
「会社にとっての自分」なんかよりも「自分にとって今の会社はどのポジションか」を見失ってはいけないと思う。

選択をした自分を責めるのではなく、その選択をした自分の責任は
良くも悪くも自分にしか取れない。
その会社でただ平和に安定したお給料をもらい続ける選択でも良いし
スキルアップに繋げるため環境を変える選択でも良い。
選択の結果が自分を守るか壊すかは責任を取れるか取れないかで変わる。

私はそう思っている。



マイナスイメージの強いネガティヴな話になってしまった気もするけど
私にっとっては、社会人1年目の自分はもちろん、無理に環境に耐えてボロボロになっていってる友人や後輩に一番伝えたいこと。
そして環境に悩んでる人は私の周りだけでなく、人間なんて様々なのだから
様々な環境に存在していておかしくないと思っている。
だからこそそんな人の目に留まれば良いと思う。

短期間に2度も転職をした。どちらも1年未満。
それでも今は最も好きなことを、良い環境で仕事にできている。
この先、スキルアップを望んで環境を変えたときもしかしたらまた
選択を誤るかもしれないが、私はすでに2度誤ってそこから学んでいる。

どうすることが自分にとって良いことはもう知っている。
それも社会人1年目の自分に教えてあげたい。



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