50歳超えの大学院留学(オンライン)‥コロナと、老人ホームの面会についての質的研究‥まずインタビューしたけれど

人生初めての留学で、大学院に入れたはいいが物凄く苦戦している最中に、コロナが始まった。
脳出血の後遺症で寝たきりになり、特別養護老人ホームに入っていた母と面会が出来なくなった。
月1回会っていた老母と会えなくなり、老人ホームの面会以外のコロナ感染対策なるものも心配だった。母が壊滅的な影響を受けるだろうと、いやでも予測できた。
自宅に引きとるのも難しく、悶々としたのもあって勉強どころではなくなり、2学期間休学した。
復学して考えたのは、修士論文にコロナのことを書くぞー❗️だった。

「新型コロナ流行下の老人ホームへの面会について、態度や行動を調べる」をテーマにした。

対象者は健常な、高齢者以外の成人というだけで、国も、老人ホームに家族がいるかも限定しなかった。
何故なら学校からは10人ぐらいにインタビューするよう言われていたけど、集まる見込みが全然なくて、対象者を絞るどころではなかったので。

英語で、かつこんなテーマでのインタビューを受けてくれる人をどこで見つけようかと途方にくれた。
外国人客をよく見かけるマックで待ち受けてみたけど、英語の話せない外国人1組しか見つからず、諦めた。
外国人がよく来る飲み屋で探す案も出たが、酔客は嘘つきだから約束してもきっと来ないだろうと、立ち消えになった。
友人が日本語でインタビューに答えてグーグル翻訳したものを読み上げてくれるよとも言ってくれたが、それはあんまりなのでやめにした。

結果としては一応、9人集まった。
お稽古事の関係から2人。
数十年ご無沙汰していたけど、しばらく前からやり取りするようになった高校の同級生を通じて2人。
あんなに嫌ってる教会関係で4人。
そして唯一のダービー大学の友人。

内訳は、日本に住む日本人が3人。
日本人の配偶者を持って日本に長く住む外国人が3人。
外国に居住する人が3人、うち2人は外国人。

国籍は日本、アメリカ、スペイン、フィリピン、ロシア。
イギリス人やイギリス居住者はゼロ。

外国に住む人で、老人ホームに家族のいる人はゼロ。
しかもフィリピンとロシアでは、よほどのことがない限り高齢者は自宅で家族が介護するのだと言われた。

イギリスの老人ホームの面会事情は調べたけど、アメリカは州によってバラバラらしいし、スペイン、フィリピン、ロシアなんて情報が全然ない。

日本の老人ホームに家族のいる人が面会についてどう思い、行動してるかって文献も、コロナ前のでさえ数本しか見つからなかった。
ましてコロナ流行下については、皆無。

これで何か意味のある分析は、出来るのだろうか‥。

‥また途方にくれました。
どうにか論文を書いて、合格はしたんですが、インタビューが終わった時点ではホントに途方にくれてました。
次回に続きを書きます。

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