アラカンの趣味‥ていうか、直接関係ないけど精神科病院について困った件

気分転換に、とある習い事に通っている。
先生がいて、生徒数人で習うのだけど、それだけでなく思いがけない事も、時には起きる。
稽古途中の休憩時間に他の生徒さんがある事を言って、私がそれに否定的なコメントをして、多少の火花が散った。
大した事じゃないっちゃ、ないけれど、私が繊細さんだからなのか帰ってきてから悩んだ。

よく顔を合わせる生徒さんの一人が、ある活動をしていることが分かった。
それは‥精神科病院に入院した患者さんが病院に置いてある「ご意見箱」に何か書いて、入れる。
特定の病院なのか、全県でかは知らない。
その人がやってる活動は、その中味を全部公開させようということらしい。
県が公開した文書では殆どが黒塗りになっていて、具体的な内容が分からないので全部公開させようと動いているらしい。
だって、東京都の滝山病院みたいなことがあるでしょ、何とかしなきゃと。

私は滝山病院で何があったのか、よく知らない。
精神科病院というものには6年ちょっと勤めたけど、そのあとは外来のみだ。
関係あるとすれば、自分のクリニックに通院している人が、精神科病院に入院するときぐらいだ。
精神科病院での勤務は自分にとってツラい思い出でもあるし、サービスを受ける側で考えると自分は病気で入院したことがないので家族としての経験からは、医療って全般的に荒廃してるよなぁと思う。社会保障改革‥医療費削減政策のせいじゃないだろうか。
そこを、ご意見箱の公開なんかで圧迫したら、政策あれば対策ありで、患者側には結局不利益になると思うがなぁ。
他にもっと役立ちそうな事がありそうだが‥滝山病院の件でいうと、入院患者が「殴られてます」とかって都に電話できるようになってるんじゃないのか? 自分が精神科病院に勤めていたときは、行政へのそういう電話は制限しちゃいけなくて、電話する人がしょっちゅういた覚えがあるけど、記憶違いかなぁ?
そういう明らかにアウトな件でなく、微妙なものまで何でも一般に公開って、やるべきなんだろうか‥?

習い事の休憩時間に、その話題が出て‥一瞬でこれまでの記憶が甦って、否定的なコメントをして‥稽古再開とともにその会話は終わった。
そして次の稽古では、前回の会話はなかったかのように普通にお喋りした。
私からその話題をふる勇気はなかったので、後で先生にそっと聞いてみたけど、その生徒さんは全然気にしてないと思うよとの返事だった。

んー気を悪くして、私と顔を合わせたくないからもう稽古に来ないということがなくて、良かった。
けど、自分が入院治療に従事してないから関係ないのではなく、やっぱり入院医療については自分の職業上考えないといけないことだと思ってるし、健康保険料だとか税金のつかい方に関わる問題だから同業者だけで完結することでもない、同業者以外とも話したり、一緒に考えたりするべき事柄だと思っている。そうはいってもそんな内容の会話をしたい人とは同業者にしろそれ以外にしろ滅多に会うことはない。だから惜しいチャンスだったともいえる。

だ・け・ど、私は気分転換のために稽古に行ってるのだ。精神科医療について話す・考えるなら、気分転換にはならないのでないか?
そうだけど、もうアラカンになったら現役でバリバリ仕事するのはそろそろ終わりで、逆に仕事でないときにはこれまでの経験も踏まえて一歩離れたところから仕事を見直すってのも良いかも知れない。
正直言って繊細さんの私には少々重い稽古体験だったけど、考える機会になって良かった、のかなぁ‥。

いいなと思ったら応援しよう!