ウチのネコ*余命宣告?
*我が家の猫たちの話しが続くかと思います。
猫好きで病気などの内容が辛いと感じる方は違うタイトルの時にまたいらしてくださいね*
<保護猫を家猫に>
我が家には猫が3匹いる。
ハジマリは、熊本で保護されて横浜の病院までやって来たというハチワレ2匹。
当時、夫の赴任先のタイから息子と共にひと足先に本帰国し、落ち着いたのでそろそろ動物が飼いたいと思っていた。
ちょうど友達が保護活動のお手伝いを始めたのもあり、譲渡会があるよと。
犬たちは外の広めのゲージに放されていたんだけど、その日に来ていた犬たちとは通じ合えそうになく、室内に置いてあるいくつかのクレートの中を覗いたら2匹のハチワレがいた。
おとなしそうでモサモサとしていて可愛いのでもんちゃんが欲しいと言ったのだが、保護猫サポートのおばちゃん曰く、
「この子たちは熊本地震で保護されて、こっち(横浜)に来てからずっと一緒なので2匹一緒に引き取って頂くことが条件です」
といふ…。
(どう考えても抱き合わせじゃない?)
と疑いたくなる悪人ヅラのてんちゃん…。
確かに抱き合わせじゃないと貰い手はなさそう。
一緒に見に行った友達が、
「この子も可愛いよ!鼻のところがお花模様みたいじゃない?」
って…。
猫好きの度が過ぎる! 泥棒顔にしか見えんけど…?
などと思いつつ、オドオドとしたもんちゃんの為にも肝の据わったてんちゃんはいた方がいいのかもねと2匹一緒に連れて帰った。
お転婆てんちゃんは対人スキルが高く、家に着いたら当たり前のようにソファーに飛び乗って寝転んでいて、息子が近づいても逃げるどころか添い寝してくれたりして、本当に一緒に来てくれてありがとうだったんだけどね!
逆にもんちゃんは部屋の隅っこのコーナーテーブルの下に潜ったまま、壁にへばりつくようにしてじっと座っていた。
「オレまだ無理なんで…」
な空気を醸し出していたのでしばしそっとしておいた。
数日はご飯とトイレ以外はすみっこへ。
じわじわと近づいて来て、じわじわと仲良くなれた子。
2017.08.15からのトライアル期間を経て我が家のネコに。
そして2020年10月。
「居酒屋の隣の駐車場に子猫が2匹居たー!置いて行かれたみたいで周りに親猫も誰もいないー」
と友達からライン(例のてんちゃんの泥棒顔がお花模様だと言った保護猫家)。
今回は黒猫♂と茶トラ♂
黒猫は別の友達の家に。
茶トラは目が腫れていて1日何度も点眼せねばならず、心臓も悪いかもとのことでウチに。
点眼で目はキレイになり、去勢手術も無事に終えられたので後は健康に育つのみ…と祈りつつ、早くも2歳になりました!
心臓が悪いなどと言われたので最強の名前をつけねばと姓名判断サイトで鬼検索をしたのだが、検査予約で動物病院へ行った際に名前を書く欄があり、「いっけねー、名前がまだだった!」
と焦ってたら、出せ出せとクレートの中からビービー鳴いていたので、咄嗟に『びい』と書いた。
6画だし良かろう…と無理やり納得してそのままに。
最近ではびいたろうと呼ばれている。
保護猫あがりだけれども、どの子も家に慣れてくれて、のんびりしたり、いきなりダッシュしたりと猫らしく、こちらも楽しき猫との生活を満喫。
<急に痩せた?>
そんな心優しきもんちゃんなんだけど、今までは毎晩、私の脇腹に寄りかかり、腕にあごを乗せて寝ていたのに、1週間くらいだろうか…、離れて寝るようになった。
しばらくして久しぶりにまた一緒に寝てくれるのねと撫でてみると、
ん?なんか痩せてないか?
と気になった。
以前のどっしり感のあるなで具合と違って骨っぽい気が…。
え、いつから?
実は少しずつ痩せてたの?
1週間の間に痩せたなら異常にも程があるので多分、じわじわと痩せていて、1週間ぶりに触ってみてやっと気づいたのだと思う。
以前とは全く違う触感になっていることに。
中年太りの私と違い、こんなに小さな体が痩せるなんて普通じゃない。
焦って、ご飯の量などを注意深く見守ってみたら、少し食べてはやめて、また後からちょっとだけ食べている。
あれ、これってやばくない?
食欲がないのか、歯が痛いのか、何が問題?
分からないけどカリカリから缶詰のみの上等ご飯に変更。
もしゃもしゃと食べたので食欲がない訳でもなさそうな…と眺める。
ところが翌日からまたろくに食べない。
マグロがダメなら鶏か?
今度はパウチタイプのササミ系を。
だが、しばし舐め回してやめてしまう。
カリカリもあったほうが良い?
とパラパラ混ぜてみたけれど
『そういうことでは無いんすけど…』
と言いたげに顔を背けて座り込んでしまった。
いや、おかしい!
なにごと?
少食なだけでなく痩せて来てるんだから急がねば!と動物病院へ。
体重が3キロを切っていた。
長毛でモサモサしているので見た目には分からないけど確実に痩せた。
体温は39度3分。熱がある。
すぐに血液検査、エコー、レントゲンなど。
結果の説明で部屋を暗くしてエコーの画像を見たときに、嫌な予感がした。自分がガンの告知を受けた時と同じことが起こりそうで。
このところ、なんだか過去が呼び起こされる様なことが多かった。
『また同じことの繰り返しか?』
という風にリアルに思い出して、よく頑張ったよなぁとか、
『今はもう大丈夫だし、良い方に転がってるわ…』
と証明されているような事ばかりだったのだけど、ちょっと今回は嫌な感じだぞと。
<これって余命宣告ってこと?>
結果は、しこりがあるのは確か。
何かの感染、もしくは腺ガン(え、どっちよ?)
そして肝臓の数値が悪いことから、食欲低下により肝リピドーシスになりかけていると。
※肝リピドーシス
主な症状としては数日間の食欲低下や元気の喪失。さらに、嘔吐、下痢などの胃腸障害や体重の減少や脱水症状、黄疸(白目や皮膚、粘膜が黄色くなる)などの症状が現れ、肝臓機能の低下が進行すると痙攣や意識障害などの神経障害が起こる可能性がある。
そして、腺ガンだった場合、手術したとしても1ヶ月も持たない。
このままだったとしても肝臓の数値が悪いのでそう長くは無い。
どっちみち長くは生きられないってこと?
もう痩せているんだし手術には耐えられないのでは?
しかも、もんちゃんの性格上、知らない場所で長期間の入院は負担。
長くないなら尚のこと、のんびりと穏やかに過ごして欲しい。
とはいえ、今できる最善なことはなんだ?
頭の中で忙しく考えている中、先生から勧められたもの。
皮下補液
抗生物質の注射
吐き止めの注射
食欲増進の錠剤
そんなに一度に打って大丈夫なのか?
とはいえプロだしな…
でも気になるけど?
と思ったので質問もしたけども、これを全部やって連れて帰って、ちゃんと食べれば肝リピドーシスの改善には繋がるというので、腺ガンに対する治療ではなく、食欲だけでも戻そうということだそう。
症状が進むと吐くから吐き止めも。
まだ吐いてないけど?
一応で打っちゃうのか?
と更に考えていると、
「このままだと1週間持つかどうかなので無理なことはしないということなら先ほどご提案した内容になります」
と。
は?
1週間?
まだ目力もあるし歩いてるし、ネコタワーにも登ってる。
食べられたらひと安心と言えば確かにそう。
チュールでもなんでもいい、無理にでも口に入れても食べさせた方がいいって。
う〜ん、無理強いされるのは私もイヤだけども、ここは無理にでも食べさせないとなのか?
1週間しかないのに、結構負担じゃないのかなぁ。
延命は人間のエゴか?
いや苦しくなく穏やかに残りの猫生を過ごすのに必要ならやるべきか?
いろいろと複雑な気持ちになりつつ、ひと通り済ませて帰宅。
補液した後のダボダボした体で(体の中に不足している水を入れた感じ)、どっこらしょと転がっているものの、食欲もなさげだったので『エネルギー量2倍』の特別なチュールを。
それでも1本がやっと。
シリンジでぎゅっと押し込むと苦しいのではと思う反面、ちょっとずつだと苦痛も長そうで加減が分からない。
色々試した結果、口の隅の隙間から指先につけたチュール玉(チュールを指先に玉の様に盛る感じ)を押し込むとお互い辛くないし、口に入ってしまった分はムニャムニャと食べてくれるので、シリンジはもう使わないことに。
***
10月の下旬に急に始まったもんちゃんを穏やかに見送るミッション。
本当に先生の言うように1週間しか持たないのだろうか?(本日11/07現在、生きてます!)
病院へ行ったらいきなりの余命宣告だったので冷静ではなかったなと今は思う。
あの段階でもうちょっと落ち着いて考えたら良かったかもとか。
そこからまた、周りの猫好きさんたちからのアドバイスもあり、今日もヨタつきつつも猫タワーで寝てます。
<見守りの緊張感のある中、本日の癒し>
多頭飼いあるある。
元気なニャンズが太り出す…。
もんちゃんのおこぼれを食べ過ぎて、てんとびいたろうが太り始めています。
コロコロしていて可愛いんだけども、
食べ過ぎて病気にならぬよう要観察です!
では、
またね!
2022.11.07
18:18