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過去から未来へ思いを馳せて 佐野美術館 「はしもとみお展 ー時を刻むいきものたちー」
久しぶりに静岡県三島市にある佐野美術館に行ってきました。
子供の頃から何度か訪れたことある美術館なのですが、建物の前に立ったところで、(あれ?なんか雰囲気変わった?こんなだったっけ?)と記憶迷子に。
調べたところ、2013年にリニューアルオープンしておりました。
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それにしても、10年以上足を運んでいなかったこと、時の流れの速さにおののきます。。。
ちょっと昔語り。私の中で佐野美術館といえば「国際絵本原画展」
佐野美術館は、1966年開館。創立者の佐野さんが集めた日本をはじめとする東洋の美術品の展示が基礎となっています。
そのため、私が子供の頃(筆者は1970年代生まれ)の佐野美術館のイメージといえば、刀・器・日本画・仏像!といったもので、親に連れられて行っても、なんだか難しいなあ、美術館っておじさんたちの大人の場所なんだなと思っていました。
中学生か高校生の頃、友達に佐野美術館に「国際絵本原画展」を見に行かないかと誘われました。
(あの佐野美術館が絵本?)と思いつつも、絵本は好きなので、友達についていくことに。
展示室に並べられた色とりどりの絵本、外国の作者の名前を目で追いながら、海外の子供はこういう絵本を読んでいるんだ、国によって色合いも、絵柄もずいぶん違うものだなあと感心したものです。
なんだか高尚なイメージだった美術館から子供でも興味が持てる見知らぬ世界の一端を見て、以来、夏になると開催される国際絵本原画展が楽しみになりました。
いつからか、国際絵本原画展が開催されなくなり、社会人になってからはふと思い立った時ぐらいしか、佐野美術館に行かなくなっていたのですが、10代の時に美術館の魅力を教えてくれた思い入れのある場所です。
「はしもとみお展ー時を刻むいきものたちー」
さて、前置きが長くなりましたが、現在、佐野美術館で開催中なのが、彫刻家・はしもとみおさんの展示会です。
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はしもとみおさんは、いろいろな動物たちを木彫りされているのですが、これがなんともかわいらしいというか愛らしいのです。
私自身、これまで、はしもとみおさんの作品は、写真ではたくさん見てきましたが、実物を見るのは初めて。
木彫りなのに?木彫りならではの?あたたかみがあって、生きている動物と同じように近寄って行って、話しかけたり、なでたりしたくなります。
今回の展示では、写真撮影はもちろん、実際にさわれる作品もあり、実際、「どうしたの~。おなかすいたの?」なんて言いながら、わんちゃんねこちゃんの作品をなでている方もいらっしゃいました。
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週末でたくさんのお客さんが来ていましたが、皆さん思い思いに作品を眺めたり写真をとったり、穏やかな雰囲気でした。
やっぱり、作品を実際に見るのはいいですね。想像力とか意欲とか自分の内なるものが刺激を受けます。
そして、しっかり常設展の仏像と刀も見てきました。
やっぱり、佐野美術館といえばこれです。
子供の頃はあまり興味が持てなかった仏像や刀ですが、今は寺社仏閣巡りや伝統工芸品などが大好きです。
後世まで残るモノづくりってすごいなと思わされます。
はしもとみおさんの作品もきっと未来の方々にも愛でられるでしょう。
今回の展示会の「時を刻むいきものたち」のテーマもあってか、私も過去から未来へ思いを馳せてみました。
素敵な展示会なのでご興味のある方はぜひ。