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HAMLET 2 #008 出撃

■旧ウッドブリッジ基地。

●廃墟となった一室の壁に、鎖で繋がれているジム。
●壁をぶち破って、グリフォンがやってくる。AIが話しかける。

「ジム・ビリントン様、大丈夫ですか?」
「鎖を切ります。そのまま動かないでください」

●パルスレーザーで、ジムの手足の鎖を切るグリフォン(のAI)
●ジムは、ここで初めて、改造されたグリフォンを見る。

「君は誰だ?」
「ナビゲーションAIです。ナカモト様のご命令で、救出に参りました」
「遅いよ。ご覧の通り、俺は、ボロボロだ」
「バイタルを見る限り、まだ、薬理的に対処可能な状況です」
「ナマイキなAIだな」
「ハイポスプレーがあります。助かりたいなら、乗ってください」
「俺の知るグリフォンは、命令なんか、してこなかったぞ」
「今は、私に乗って戦うべきです。外の様子をご覧になりますか?」
「??」

■ナカモトの城、メンテナンスベース&武器庫

●セバスチャンやクラークたちが、兵器を受け取りに来ている。

「よし、私は戦車だな。ハイブリッドディーゼルの馬力は正義だ」
「おい、マジもんの戦闘なんだ。少しは緊張しろよ」
「こいつに何を言っても無駄だ。とっとと見繕って、リズの館を守るぞ」

●セバスチャンと話す、戦闘用ボディのナカモト

「しかし、ずいぶんと物騒な体に変わりましたね」
「私の決意の表れにございます。
ところで殿下、よろしければ、ぜひ使って頂きたい機体が、あるのです」
「わたくしに、ですか?」

■ナカモトの城、特別機の格納庫

●特別機(十六八重表菊と装飾を施された豪華なVF)を前にするセバスチャン

「こ、これは……」
「シン・日本国のお披露目で、お乗り戴こうと、用意しておりました。
儀典用ではございますが、兵装は、実用的なものを備えています」
「まさか、この紋章を背負うことになるとは……」
「外しましょうか?」
「いや、わたくしも腹が決まるというもの。このままで行きましょう」
「おお!!」
「この機体、有難く、使わせてもらいます!」
「ご武運を……殿下」
「ナカモトさん、あなたも!」

◇以下は、A-MAX FACTORIESの攻撃描写

■バイオモンスターが、ゾンビや人間を捕食している。

●赤いAMFのロゴの入った無数の輸送機が、バイオモンスターを、次々、地上に落とす。(バイオモンスターのデザインは、前作HAMLETのに酷似)
●地上に落とされたバイオモンスター、衝撃で分裂し、数を増やす。
●バイオモンスター、人間やゾンビの別なく捕食し、成長。大型化→分裂→捕食を繰り返す。

■RZ-01が、イギリスを焼き尽くしている。

●赤いAMFのロゴの入った無数の輸送機が、火炎放射器を持ったRZ-01を、次々、地上にパラシュート降下させていく。
 (前作のRZ-02=ラウツェンの基になった、量産型アンドロイド)
●地上に降りたRZ-01が、火炎放射器で街を焼いていく。

■金色のVF(A-MAX Knights所属機)が、建物等を破壊している

●赤いAMFロゴの入ったティルトローター機(オスプレイ風の機体)が着陸。
●金色の巨大VFを後部ハッチから出す。
●動き始めた金色の巨大VF、イギリスの建物を破壊していく。
●英国軍の戦車・装甲車・対空砲・簡易VFを破壊していく。

◇以下は、英国軍側の攻撃描写。

■対空砲火

●AMFの輸送機を狙って、対空砲火が散発的に行われているが、効果なし。

■戦車・装甲車・簡易VFからの攻撃

●バイオモンスターや金色のVFを狙って攻撃が行われているが、効果なし。
●純英国製のVFは、有人制御のガードロボ程の性能しかなく、ただの標的。
●英国軍所持のA-MAX FACTORIES製VFは、バックドアを使われ、機能停止。

■戦闘ヘリの攻撃

●ゾンビに向かって攻撃しているが、大勢に影響は無い。

◇ここに、グリフォンらが割り込む。

■グリフォンのコクピット内、モニターをチェックし、AIと話す

●センサーの情報を、疑似的に映像に仕立てて見せた、イギリスの状況。
●AIが補足する。

「これは……地獄じゃないか……」
「一帯の被害状況は、計測不能です」
「他のみんなの状況は?」
「リズ様のお屋敷は、セバスチャン様や、クラーク様たちが守っているようです」
「ナカモトさんは?」
「城の周囲にドローンやガードロボットが展開。ナカモト様も戦闘中と思われます」
「全部、推測なのか!?」
「A-MAX FACTORIESが、一帯をジャミングしています。全天監視システムはオフラインです」
「彼らに加勢する!祖母ちゃんの屋敷や、ナカモトさんの城の位置を示してくれ!」
「承知いたしました」

※ゲームなら、バイオモンスター等を攻撃しつつ、リズの屋敷や、ナカモトの城を目指す。

■AMFの輸送機を攻撃(1)

●グリフォンで輸送機を撃破。AIがアシスト。
「標的撃破、お見事です」
「これで、少しは敵を減らせたか??」

■バイオモンスターとの戦闘(1)

●グリフォンでバイオモンスターを攻撃。AIがアシスト。
「クソッ、こちらの物理攻撃が強すぎて、相手が分裂するだけだ!」
「ナパームを使っては、いかがでしょう?」
「それじゃあ、もし生存者がいたら、巻き込まれてしまう!」
「戦場では、まず、自身が生き残ることを考えるべきです」
「そんなことは、わかっている!」
「では、ピンポイントでのレーザー攻撃を提案します。標的の弱点を探るべきです」
「分かった!」

■バイオモンスターとの戦闘(2)

●グリフォンでバイオモンスターを撃破。AIがアシスト。
「標的撃破、お見事です」
「このタイプの弱点は、分かったな」
「ラーニング終了。オートエイム、有効化しました」

■RZ-01が、イギリスを焼き尽くそうとしているのを目撃

●RZ-01をカメラで捉えたジム。AIが補足する。
「あれは……ラウツェン??……いや違う!!同型のアンドロイドなのか!?」
「あのアンドロイドは、至る所で、街を焼いているようです」
「火炎放射には、耐えられるか?」
「ある程度の時間でしたら。本機が異常加熱する前に、破壊してください」
「分かった!」

■金色の巨大VFとの戦闘(1)

●グリフォンでA-MAX Knights所属機を攻撃。AIがアシスト。
「あの金色の機体は……あのサイズで、VFなのか?」
「識別信号を照会。A-MAX Knights所属機です」
「A-MAX Knights??」
「親衛隊、特殊任務部隊、もしくは、高度な技能をもった選抜兵士の集まりとされています」
「そいつは、手ごわそうだな」
「敵機への兵装スキャンが、無効化されました。分析できません」
「チート機って訳か!」

■純英国製のVFを攻撃してしまう(1)

●グリフォンで純英国製のVFを攻撃。とにかく弱い。
「なんだアレは。まるで装甲が紙みたいだ」
「あれは、英国製のVFです。A-MAX FACTORIESとの関係が悪化して以降、技術や部材の供与を一切受けず、英国だけで設計・製造されました」
「ヤバいな。俺、味方を撃っちまったってことか??」
「現在、本機の識別子は、アンノウンです。英国側に設定した場合、A-MAX FACTORIESから総攻撃を受ける可能性があります」
「とはいっても、A-MAX FACTORIESに設定するのも、マズいよな」
「はい。現状のままで戦うことをお勧めします」
「分かった!気を付ける!」

#008  出撃、了。

※本作品について(再掲)
本作は、1993年にPC-98版ゲームソフトとして販売された『HAMLET』および移植版の『SPACE GRIFFON VF-9』の続編となるストーリーで、西暦2149年を舞台としたSF作品です。登場人物や組織などは、実在するものとは、一切関係がありません。前作は、wikiやプレイ動画等でご確認ください。
なお、筆者は当該タイトルの原作と脚本を担当した張本人ではありますが、現在は、いち個人で執筆しており、HAMLET2の権利は筆者に帰属します。
しかしながら筆者は、この作品の二次創作・三次創作を制限するものではありません。どなたか奇特な方がキャラ絵を描いてくれると嬉しいです。

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