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クライアントワークからインハウスへ|独学デザイナーのキャリア構築

最初に働いた会社で、「とにかくイケてるデザインを作ってドヤりたい」「一人前のデザイナーとして振舞いたい」という一心でデザインの基礎を固め、スキルを磨いてきました。
仕事を任されるようになってからしばらくは案件をこなし自身の作成したデザインに満足するだけの日々でしたが、経験を重ねるにつれ心境に変化が出てきました。

今回は、クライアントワークからインハウスに転身したキッカケについて書きたいと思います。


「褒められる」という事

案件を任せてもらえるようになってから、まず社内のディレクターたちから「デザインの全体バランスを取るのがうまくなった」や「サービスのテイストをうまく踏襲できててすごい」など、随所で褒められることが増えモチベーションが日に日に上がっていった時期がありました。
そんな中、某大手企業が運営するサービスサイトの案件を受け自分がメインデザイナーとしてジョインさせて頂ける機会をもらいました。

若年女子向けのサービスで、先方のマーケティングチームの方々とMTGを重ねイメージをキャッチアップし制作を進めました。
この頃はまだ自分で先方にヒアリングしてというよりは、ディレクターがまとめた要件をデザインに落とし込むといったフェーズでしたが、その中で自分的にこだわりを持って取り組んでいました。

先方が「若い女の子のためのサービスなのでピンクかな」的な事を言っていたのですが、

  • 女子=ピンク

  • 男子=青

といったようなイメージはこの時自分の中で短絡的だなと思っていたのと、同じ層をターゲットにしているサイトを見てみてもピンクを採用している所は少なく、ピンクではない女子に刺さるデザインを意識してデザインを作りました。

色のみでというよりは、全体的な視覚的柔らかさ的な
  • 全年齢で見るとピンクを採用している女性向けサービスはそこそこあるが、若年女子向けで絞ってリサーチした際には、白ベースのパステル調で締め色にブランドカラーを使用しているものが多く、これに即した形でテイストや構成を決めた点

  • カードなどのブロックは角丸を適用し柔らかいイメージに

この辺を中心に言語化してデザインを提案し、上記方針での作成となりました。

こうして紆余曲折ありましたが無事にサービスがリリースされ、初動の効果報告の際先方の方に
「神風さんの提案通りのデザインにしてよかった」
「社内でも好評」
「しっかりターゲット層にリーチできており、効果も順調」

といったような言葉をもらい、初めて自分がリードしたデザインにおいて高い評価をもらうことができました。

モチベーションはブチ上がりです。

「褒められる」ということは自分の作品や行動に対する評価であり、評価を得られるとモチベーションも上がります。
また新たな評価を得るために、スキル開拓をし仕事へ還元できます。

クライアントワークからインハウスへの転機

こちらはシンプルに評価をもっとダイレクトに受けたいと思ったためです。クライアントワークを続け様々な案件に触れ、デザインスキルが磨かれていくのももちろん良いのですが、それより自分は自分のデザインがどれだけ世間に通用するのか・役に立つのかという事を知りたくなりました。

振り返ると当時は、

  • ディレクターからクライアントの評価を聞く

  • クライアント(担当者)から社内の評判やユーザーの評価を聞く

といった伝聞的な形で評価を受けることがほとんどで、実際にサービスを使う人たち、いわゆるターゲットユーザーに自分のデザインってどういう印象を持たれてるんだろうという所に強い興味が出てきました。

ユーザーとの距離が遠い

大手案件が軌道に乗ったタイミングで当時の社長との1on1の場で相談したところ、入社したころの話や当時直近の働き方の話をほんとにいろいろしたのですが、最終的にインハウスのほうが合ってる働き方かもねという事で事業会社への転身を進めてもらえました。

次のキャリアへ

評価をダイレクトに受けたいと考えた結果、自社プロダクトを展開する事業会社に契約社員として所属しつつフリーランスでの活動も始めました。

キャリアを構築する上で色んな働き方を体験してみるのは良い事だと思うのですが、結論自分的にこの働き方は失敗だったと感じています。

後日詳細を記事で書こうと考えてますが、フリーランスという働き方が自分には合ってませんでした。特に大変だと感じた所としては

  • 営業活動

  • クライアントとの交渉や契約の手間

  • 案件によっては長時間労働になってしまう

このあたりでしょうか。
そんなことがあり、その後事業会社のインハウスデザイナー1本に決めキャリアを積んでいきました。

事業会社でのエピソードについても、後日詳しく投稿する予定です。

振り返りとまとめ

クライアントワークを通じて評価を受ける喜びを感じながらいろいろな経験を積んできた一方、評価をダイレクトに受けたいという想いからインハウスの道を選び、自社プロダクトに深く関わる働き方を選択しました。
こうしてみると、デザイナーのキャリアは非常に多岐に渡り、その選択肢は自由です。クライアントワーク、フリーランス、インハウスなど、それぞれの働き方にはメリットと課題があり、その中で自分に合ったスタイルを見つけて自分が一番やりがいを感じられる場所を探し続けることもキャリア構築において重要な事だったなと感じてます。

今回も読んでいただきありがとうございました!
次回から、現在のキャリアに繋がるインハウスでのエピソードを順を追って書いていこうと考えてます。

引き続きよろしくお願いします!

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