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【読書記録001】お探し物は図書室まで
〈Encounter 〉
月に1回の読書会に向けて訪れた近所のTSUTAYA。テーマはポジティブな気持ちで仕事に取組める本。ふと目に入ってくる。帯には「自分をわかってくれる本にやっと出会えた」の言葉。そんな本に私も会いたいなと購入。
〈Title〉お探し物は図書室まで
〈Author〉青山美智子
〈Publisher〉ポプラ社
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start#0929 finish#1006
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〈Summary/Review〉
今の仕事を続けていいのだろうか、転職をしたいけど気力がないなど...仕事に悩む5人の主人公のオムニバス形式。
1つの地域コミュニティセンターにある図書室の司書が「何をお探し?」との声から物語が進む。
パソコンの使い方を知りたい人に、関連書とともに絵本を紹介してみたり...羊毛フェルトで作った付録をオマケで渡したり...一見関係ない本を手にした主人公たちがその本をとおして、迷い苦しみながらも、前を向いていく。
どの主人公にも共感するところがあって、皆悩んでもがいて過ぎた後には、「あ〜こんなことで悩んでたな私」って笑っちゃうような。今しかできない贅沢な悩みもあったりする。その瞬間瞬間はとてもしんどいし、なんとも土をはってるような気持ちだけど、そういうのも今しかできないんだなぁって思うと、今を大事にしよう、逃げ出したらもったいないなって感じたところなのだ。
〈Pageno.〉
p.103「その「ない」を「目標」にしないと」
いつかやりたいって思いながら、僕は動くために必要なものを何も持っていない。
p.158「メリーゴーランド」
独身の人が結婚してる人をいいなって思って、結婚してる人が子どものいる人をいいなって思って、そして、子どものいる人が独身の人をいいなって思うの。ぐるぐる回るメリーゴーランド。
p.165「書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていうそこに価値があるんだよ」
p.283「心が動く」
役に立つかモノになりか邪魔をしていたのはそんな価値基準だった。