はじめてのMakuake(クラファン)挑戦前夜/伝統工芸×縁起物×実用品「水引がま口財布」
こんばんは、紙単衣の水引デザイナー小松です。
明日12/26(月)14時から新商品「水引がま口財布」を、新しいモノやサービスの応援購入サービス「Makuake」で先行予約販売します。
年末にして今年最大の取り組みに個人で挑むクリスマスどころではないそわそわした心の内を、Makuake挑戦に至った経緯を振り返りnoteに綴って、落ち着かせたいと思います。
◆お客さまの声に耳を傾けて実現した新商品
過去にnoteでも綴った、縁起の良い「あわじ結び」を続けて結んだアクセサリー・雑貨シリーズ「あわじ結びコレクション」が私のブランド紙単衣の代表商品です。
昔から日本人が想いを込めて使ってきた歴史を思うと、あわじ結びのものを持っていると、なんだか気持ちやつながりが感じられて、お守りのようにご利益がありそうな気がしてきます♪
この商品シリーズをもって、何度か百貨店の催事に出店させていただいたことがあるのですが、いつも注目していただくのが「ハッピーを詰め込む 水引がま口ポーチ」です。
手に取ったお客さまが「何を入れるの?」「お金は穴が空いてるから落ちちゃうわよね。」「財布として使いたい。」とおっしゃって、気に入って購入してくださる方もいれば、そのまま通り過ぎていかれる方もいました。
私自身もポーチを作った2018年時点から布と組み合わせたらもっと使い勝手がいいし、いろんなアイテムへ展開できそうだな〜と思っていたのですが、縫製の技術や布地の知識がなく、頼める人も周りにいなかったため、他の作品作りや受託業務に時間を割いて、改良しないまま月日が過ぎていました。
2021年の夏〜2022年の春頃までの自粛要請が続く最中に断続的に百貨店に催事出店したことで、変わらないお客さまの声があることに改めて気づかされ、一念発起して2022年4月頃から本格的に水引の縁起の良さが輝く金運アップを願う「財布」作りに挑戦することにしました。
先立って2022年夏頃に商品化したのは「水引カードケース」です。
カードもお金に関係するので、金運アップを願って端に輝くゴールド水引を使用しています。こちらはまだあまり販売できていませんが、財布作りに向けて、現実的な形状の落とし所を見つけていく良い足がかりとなりました。
財布の内装は知人を経由してご縁のあったシアデザイン事務所様に製造していただきました。春から半年ほどかけて形や素材、サイズなどの調整を何度も何度も縫製士さんと繰り返し、ついに夢にまで見た使いやすくてとても素敵な水引のお財布が完成したのです。大感謝大感激!!
使う水引の色は、もともとの商品シリーズのイメージとも離れすぎないように淡い色味を中心に、Instagramのストーリーズでフォロワーさんにアンケートを取って、少しラメ入りの水引を交えた5色と金運アップの象徴として黄金色単色の計6色です。
◆ビジョンに惹かれお披露目の場をMakuakeに決定
完成した「水引がま口財布」がとても満足できる品物になったので、たくさんの方に使ってほしくて、自分の弱小SNSとWEBサイトで宣伝販売する以上の広がりを模索していました。
そんな時、以前クラウドファンディングに挑戦した友人クリエイターが「自分だけで販売するより、ずっと多くの人に届いたよ」と言っていたのを思い出しました。
国内にいくつかあるクラウドファンディングサービスの中で、ピンときたのが応援購入サービス「Makuake」のビジョンです。
物が溢れるこの時代に、新商品「水引がま口財布」は、果たして生まれるべきもので、広がるべきもので、残るべきもの…と多くの人に認識され、お金を払って応援するに値する品物であるのか、怖いながらもそのモノサシを当ててみたくなったのです。幕…開けたい!
◆伝統工芸に関わるポジションを見つめて
2019年に書いた「水引工芸」の未来を考えるnoteを、先ほど確認したら累計3,000人以上の方に読んでいただけていました。
3年経った今、素敵な作風の個人作家さんたちがますます頭角を表し、巣ごもり需要も追い風となって、書店の趣味・実用棚に「水引」の札が出ているところもあるほど、手芸分野のひとつとして水引の存在感は増してきています。
こんなに水引細工を好きな人がたくさんいるのなら、冠婚葬祭の激減により製造業としては厳しくても、水引を使う文化自体が消えることは、まずしばらくはなさそうだな〜と、あの頃よりずっと楽観視しています。
「水引デザイナー」を名乗る私自身の「水引」に関する知識や技術は独学のため「伝統」を伝えたり「伝承」を唱えたりするのは、役目が違うかなと思っているのですが、「水引」を材料にプロダクトを作ることにこだわっているのは、なにより水引の日本一の生産地・長野県飯田市が私の生まれ故郷だからです。
風景や親戚友人知人の顔が浮かぶ街の伝統的な一大地場産業「水引」が、後世まで誇り高く続いてほしい、そして私にできることがあるのなら貢献したいと思っています。
水引ブランド「紙単衣」は、
・日常使いできる商品に水引素材の用途を広げること
・長野県飯田市産の水引製品を広く世の中へお届けすること
この2点に存在意義があると、プロジェクト準備を通して再確認しました。
今回の新商品「水引がま口財布」の水引細工部分の製造も、かねてよりご縁のある国風水引工芸株式会社様(長野県飯田市)に協力していただきます。「業者さんの製造ってどうなんですか?」とご質問いただくこともありますが、プロの品質はもちろん水引を好きな気持ちや伝統文化の継承意識、新しいモノづくりへの理解があるからこそ、一緒にお仕事ができています。
つらつら〜と文章を書き進めたことで、少し頭と心がスッキリしたので、明日12/26(月)14:00の公開を楽しみに迎えられそうな気がしてきました。
伝統産業を応援する気持ちや日常使いできる水引製品を使う喜びを共に感じてくださる方は、Makuakeプロジェクトの応援や拡散をどうかよろしくお願いいたします。財布以外の品物もご用意しています!
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サポートいただいた際には、新たな水引製品を開発するための材料や小道具を充実させたいと思います!オーダーメイドのご依頼もお待ちしています。