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効率重視の機械化に成功! 水引工場見学レポート@長野県飯田市
こんにちは! 紙単衣の水引デザイナー小松です。
ご祝儀袋に付いている紙紐「水引(みずひき)」。
その日本一の生産地である長野県飯田市で、素材の製造から結び細工まで手がける 株式会社神明堂 さんの水引素材の製造工場を見学してきました。
素材作りの効率化を徹底的に追求した機械生産の現場をレポートします!!
■特大サイズの原紙を小巻にして切断
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製紙会社から届く水引の芯となる原紙は、1200m×17000mの特大サイズです。真っ白の紙もあれば、色が染めてある紙もあります。
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大巻の原紙を機械で小巻に巻き直し、1.5cmほどの幅に裁断機で切断します。その後、水に浸してから乾きすぎないように毛布で包んでおきます
■撚糸製造機で紙からこより紐へ
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水に浸した小巻を撚糸(ねんし)製造機にセットして、長いこより紐にします。超高速回転で力強くねじられるため、この時点では接着剤は使用されていません。
■糸巻き水引の場合
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糸屋さんから届いた糸を機械でボビンに巻き直し、こより紐の上に巻きつけます。写真の糸は京都で作られている高級な金銀糸です。作っている水引は「プラチナ水引」という種類の水引になります。糸を巻き終わったら、機械で糊付けや切断が行われ、仕上げていきます。
■紅白2色つなぎの色染め水引の場合
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こより紐を機械にセットすると、ベルトコンベアーのように押し流されて「糊付け→乾かす→色染め→乾かす」の工程がひと続きにできます。
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機械の下を見たら、なんと火が燃えていました。機械から温風が出ているため、瞬時に乾かすことができるそうです。
着色工程では、機械が必要な長さを測って染め分けてくれます。下から吹き出る染料に染めたくない長さ分は触れないように、ちょっと浮かせて押し流しています。
そのままの流れで機械の処理は続きます。
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色の境目に銀のシールを貼ってくれます。機械が!
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90cm(三尺)の長さを測って切断してくれます。機械が!
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本数を数えてくれます。機械が!
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束を紐で縛ってくれます。機械が!
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最後におかしなところがないかチェックします。ようやく人が登場!
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ほぼ機械で作るので、1日に何万本も製造することができます。積み重なるとすごい迫力です!
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きれいに紙に包んでダンボールに入れたら、出荷準備が完了します。
1箱の重量は約30kg。お、重いです。。
■工場の様子を動画で見てみよう
工場内を撮影した動画が公開されていますので、機械が動いている様子を見てみましょう!
動画提供:株式会社 田中宗吉商店
■社内ショールームを見学
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社内の一室にあるショールームを見学させていただきました。結納品や家紋額、お正月飾りのほか、龍や宝船などの大型作品もあります。まさに職人技の美しさですね〜。
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数年前に閉館した市内の水引工芸館に飾られていた作品もあるそうです。また多くの人に観てもらえる機会が訪れるといいですね。
■さいごに
水引素材ができるまでの様子いかがでしたでしょうか。
飯田水引の歴史は400年。かつてはこれらの工程すべてが人の手で行われていました。働き者の機械が導入されたことで、大量生産、低価格が実現して、いま私たちのハレの日は水引で華やかに彩られています。
株式会社神明堂 さんでは、今後オリジナルカラーの水引素材作りを計画しているそうですよ。近年クラフトやアートの分野で水引は注目されているので、新たな素材からまた新たな作品や用途が生み出されていくと思うと、とても楽しみです♪
株式会社神明堂 さん、この度は貴重なお時間をありがとうございました。
ますますのご発展をお祈りしています!!
【この記事に関するお問い合わせ先】
kamihitoe.shop@gmail.com
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