水俣病に無力だった医師たち。

1950年代半ば、熊本県水俣湾周辺で水俣病が初めて確認された当時、医師たちも発生の真因を知らず、伝染性の奇病の一種と考えていた。患者たちはとりあえず隔離・消毒され、「栄養失調だから病気に罹るのだ。地元の新鮮な魚でも喰って精をつけろ」と言われ、メチル水銀のたっぷり入った水俣湾の魚介類をたらふく喰わされた。医者がそうとは知らず毒魚の摂取を勧めていたのだ。一方、不治の遺伝病と誤診され「治療法はありません」と宣告され、失意のうちに死んでいった人も大勢いた。 #水俣病 #メチル水銀

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