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子どもニーズカードを導入してみました♪

親子ワーケーションで感じた課題

親子ワーケーションで過ごした時間を通じて、感じた課題の1つ。
それは、親子ともに、感情をうまく表現できなかった結果不機嫌になりやすいということ。

私自身、感情を言葉で伝えたり、共感したりするのが得意な方ではなく、息子も自然と感情を伝える方法を学び取る機会が少なかったのだと思います。
そこで、私たち親子がもっとスムーズに感情を表現できるようにするため、「子どもニーズカード」を導入することにしました。

子どもニーズカードとは、NVC(非暴力コミュニケーション)を元にして作られた感情カードとニーズカードの2種類からなるカードです。
あるできごとで感じた「そのときの感情」と「自分が大切にしたかったこと」について、自分の気持ちに近いカードを選ぶことで、自分の内面とつながり、他者と共有することを手助けしてくれるものです。


1.きっかけ
「親子ワーケーションでの気づき」

親子ワーケーションの間、ふだんより息子と一緒に過ごす時間が長かったこと、他の親子と交流する機会が多かったことで、私たち親子は感情を言葉として表現することがニガテで、うまく表現できていないときにお互いに不機嫌になりやすいんだということに気づきました。

2人とも、感情の起伏はあるほうなのですが、自分の感情を他者と分かち合うという経験は皆無といってもいいかも知れません。
自分自身でも自分の中で何が起こっているかつかみ切れていない感覚、伝えたいのにうまく言葉にできないもどかしい感じ…
そのモヤモヤから険悪な雰囲気になったり、自分の世界に閉じこもってしまうこともありました。

でも、これってお互い大好きなのにシンプルにすっごく寂しいから…
感情に真摯に向き合い、受け取りたいと感じました。

2.経緯
「NVC仲間との対話」

そんなときふと浮かんだのが、5年ほど前に学んだNVC。
NVCは【非暴力コミュニケーション】の略ですが、コミュ障を克服したい!と手あたりしだい学んだたくさんのコミュニケーションスキルの中の1つとして出逢いました。

NVCは、「自らの内面に意識を向けることで、支配や対立、緊張といった関係性から、互いを尊重し、つながりを深める関係性への変容を目指す」コミュニケーション。
当時学んだ仲間たちの中に、成人した息子さんを育てている方も何人かいらっしゃったこともあり、彼らが実際に感情ベースでのコミュニケーションをどんな風にしているのか学ばせてもらおうと久しぶりに連絡をし、対話の時間をいただきました。

実は、学んだ当時はいろんな心理的ブレーキやインプット過多(学びすぎ)だったこともあり、あまり響かなかったNVC。
それが今回は、自分の感情を味わうこと、お互いの感情を受け取りあうことの尊さを感じ、この関係性のありがたさや自分への愛しさが心の中からジワジワわきあがってきて…なんとも言えない幸福感に包まれたんです。

相手と感情を共有することで、存在肯定というか、絶対的な安心感が生まれるんだなぁということを身を以て体感できました。
この経験から、息子ともっと感情を伝え合うコミュニケーションを大切にしようと改めて決意しました。

3.はじめての体験
「親子でカードを使ってみて」

そこで導入したのが「子どもニーズカード」です。
このカードは、大人用の感情・ニーズのリストをひらがなで分かりやすくし、数もしぼって、複雑な言葉を使い慣れない子どもたちでも、感情やニーズにつながり、表現するためのツールになります。

まずは、夕飯後の団らん時にちょっとしたカードゲームだよという雰囲気で誘ってみました。
普段であれば、YouTubeやオンラインゲームに勤しむ時間なので最初はちょっと不機嫌。苦笑
マイナスイメージが定着しないように、焦らず楽しい雰囲気で息子のペースに合わせて進めてみました。

⇩ステップはこんな感じでとってもシンプルです。

①まずは、今日あったできごとを思い出して共有する。
②そのときの自分の気持ちに近いものを感情カードから選んで共有する。
③最後に、どうしてそのように感じたのか、大切にしているものは何か、ニーズカードから選んで共有する。

最近の息子の傾向として、以下の主張が多かったのですが…
「考えることが嫌!」
「(その方が早いから)答えを教えて!」

カードのように選択肢があることで、投げ出さずに自分なりの答えを探して共有してくれたなぁという印象でした。

4.気を付けたこと
「目的とポジティブな未来の共有」

他に楽しい遊びがたくさんある中で、カードに気持ちを向けてもらうのにはやっぱり工夫が必要です。
既に成人した息子さんをもつNVC仲間にアドバイスをもらい、次の2つをしっかり共有してから始めました。

①カードをする目的
家族でお互いに感じていること、大切にしたいことを共有したいから。
お互いのことが分かれば、もっと楽しく気持ちよく優しくhappyに生活できると思うんだ…というニュアンスのことを必死に伝えました。

②カードをすることによるポジティブな結果
気持ちを上手に共有できることで、もっとたくさんのお友達ができたり、仲良くなったりできるかも知れない!
自分のことが分かると、それだけでもhappyだなって感じるよ!
ここはピンときてない気がしたので、ワクワクなイメージが伝わるようにブラッシュアップしていきます。笑

最初はカードにさほど興味を持たなかった息子も、私が楽しそうに(必死に?)話していたからか、話を聞きながら自分でカードを手に取って話し始めてくれました。

5.変化

まだまだ、感情を共有するというプロセスが自然にできるというレベルではないのですが、以前は今の気持ちを訪ねても「分かんない」「うるさい」と不機嫌になってしまったところ、一度立ち止まって自分の気持ちをすくいとろうとしてくれるようになりました。

私自身も、これまでは何となく時間がたつことでぼやけて解消?していたイライラモヤモヤを、一度しっかり受け止めてあげることで幸せだなぁと感じる瞬間が増えた気がします。

今は親子2人での遊びにとどまっていますが、少しずつ共感コミュニケーションの実践の輪を広げていけたらいいなぁと思っています✨

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