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自己分析でたまに出てくるツラい過去

私はライフコーチという仕事をしています。クライアントさんの人生を変えたい!起業したい!フリーで働きたい!新規事業を立ち上げたいなどの夢を叶えるため、日々サポート活動を行っています。

その中で、重要なものの一つに「自己分析(自分探し)」があります。

この記事では、クライアントさんの自己分析をしていて思ったことを書いていきます。

自己分析

自己分析の一つとして、過去の振り返りを行うことがあります。コーチングスキルを利用して、今の自分に大きな影響を与えている体験を探していきます。

次に、その体験が見つかったら、その中からクライアントさんが「大切にしている価値観」(自分軸)を引き出していきます。

自分軸は人ぞれぞれ。「成長」「失敗を恐れない」「調和」「シンプル」「チームワーク」「挑戦」などなど。

自分軸がはっきりしたら、今後の人生の大きな選択に直面しても、自信をもって、「これだ!」と選ぶことができるようになります。

ツラい過去

その自分軸を引き出すため、自己分析を進めていくのですが、たまに「ツラい過去」にあたることがあります。

批判された過去。いじめられた過去。強制された過去。クラスメイトや部活の先輩、監督などもでてきますが、一番多いのが家族。

無理やりやらされた。自分はこうしたかったができなかった。その当時はきつかった。しんどかった。悲しかった。反抗していた。

ツラい過去は振り返りたくない


過去は振り返りたくないという方がいます。過去が今の自分に影響を与えてるとは思いたくない!イヤな過去。思い出したくもないムカつく過去。それが自分を創っているなんて思いたくないですよね。わかります。

だから、その過去には触れずに置いておく。

それはそれでよいかと思います。

自分を創るのは過去ではなく今の自分。過去は関係ない。そういった場合は、未来の理想の状態、ありたい姿を具体的に描きます。その後、現状を知り、最後に理想に向けての行動計画を立てる。このようにコーチングセッションを組み立てます。

ツラい過去に向き合ってみる

一方、ツラい過去にチャレンジすることで、大事だと思っていた価値観が、実は、「思い込み」の価値観だったと気づくこともあります。

あるクライアントさんの話。

彼女は「いかに効率的に行動するか」にやりがいを感じていました。行動の選択基準は、「効率」です。無駄な時間を作らない。自分が成長する方、役に立つ方を選ぶ。

実際に、次から次へと勉強し、資格を取り、何でも果敢にチャレンジをする行動派です。ステキな生き方。見習いたいなと思う部分もあります。

しかし、たまに、話している最中に表情が曇る時があります。

ゆっくりと、彼女に聞いてみました。

私「今つらそうな表情をしてるように感じたのですが?」

長い沈黙のあと、彼女は静かに話し始めました。

最近、マッチングアプリで婚活をしている。相手に求めているのが成長志向が強い人、効率的な人。何人かの方にお会いしたが、その時間を有益にしようと考えちゃう自分がいる。途中、自分の質問がつまらないんだろうなと自分が嫌になる。そして、家に帰ると、無駄な時間を過ごしたとさらに自己嫌悪に陥る。思えば、今まで友達と過ごしている時も同じようなことが多々あった。それを考えるとしんどい。自分のこの性格が嫌になってきた。

私「そもそも、効率的に行動するようになったきっかけは?」
彼女「何でしょう。気づいたらそう思ってました」
私「いつ頃から?」

そこから少しずつ過去の話をゆっくり丁寧に振り返っていきました。

小学生までさかのぼった時、お母さまの話がでてきました。お母さまによく「また無駄なことして!」「もったいない!」とよく言われていたそうです。いわゆる教育ママで、習い事をたくさんやらされ、勉強勉強の日々。テレビを観ることはほぼなかったとのこと。

とにかく怖くて、怒られないように良いコでいよう。そう思っていたとのこと。

それが積み重なって、無駄なことをしない。効率的にがよいことなんだと思い込んでいたようです。

私「その頃の自分に声をかけるとしたら何と言います?」

彼女「無駄なことなんてないから、何でも好きなことをやって」
  「もっと気楽に生きてよいよ」

私「その頃のお母さまに何と声をかけます?」

少しの沈黙の後、だめだ、泣きそうと言いながら答えてくれました。

彼女「私のことを想ってくれてそういってくれたんだよね。ありがとう。でも、たまにつらい時があるから息抜きもさせて。」

私「改めて、どんな価値観を大事にしたい?」
彼女「無駄なことなんてない」「どう思うかはその解釈しだい」「余暇も大事」「無駄も大事」「余白を大切にする人生」

いろいろでてきました。ここまでくると、表情はとても晴れやかに。

彼女はツラい過去、忘れていた過去を頑張って思い出しました。そして、大切だと思っていた価値観は、母から植え付けられていた思い込みで、それに苦しめられていたと気づけました。そして、その過去に新たな解釈をつけて、本当に大切な価値観を見出しました。

現在も彼女は、効率を目指し、常に成長と新たなことにチャレンジしています。少し変わったことは、余白を意識して作るようになったこと。遊ぶ時間を作り、お相手との余白を大事な時間と位置づけられるようになったことが大きな変化とおっしゃっていました。

人生の選択をするときに、自分軸(大切にしている価値観)が明確にあると、迷わずに決められるかと思います。一方、その自分軸がホンモノか、思い込みか確かめることも大事。

上記のコーチングセッションは、そのことを気づかせてくれました。

あなたが選択の基準にしている自分軸はホンモノですか?

一度、じっくり自己分析して、自分と向き合う時間をとってみると良いかもしれません。

※ この記事はクライアント様にに許可を頂き掲載しております。


ここまで読んで頂いてありがとうございます!



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プロフィール・趣味

・東京都大田区在住 
・沖縄・神奈川で育ち、中学高校は長崎、大学は京都の立命館大学(心理学を専攻)
・学習塾・学童保育・幼児教育・保育園など教育業界で20年勤務。
・10年前にコーチングに出会い、コーチング研修を提供。
・現在はパーソナルコーチとして、1on1セッションを中心にクライアントの独立・起業・フリーランス・副業などをサポート。
・その他、同じ人材支援業の方のメンター、個人向けのプロコーチ養成研修管理職向けのコーチング、企業向けのコーチング研修など提供。
・趣味は、朝活・朝散歩・読書・ジョギング・テントピクニック・腹筋ローラー・妻とマリオカート。

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