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Hop? Stop? Nonstop!と綴理先輩の話をさせください

はじめに


このnoteでは、「LoveLive! Series Asia Tour 2024 ~みんなで叶える物語 ~」横浜公演Day.2で披露されたコラボ曲、Hop? Stop? Nonstop!(Aqours)を夕霧綴理さんが歌ったことが脳をゆらして、1日経っても揺れが収まらないので書いたものです。

ライブのコラボにそこまで文脈感じなくてもいいのでは?気楽に楽しめば良いのでは?それはそう。
だからこそ、考えたくなる人間もいるということでご容赦ください。

私はサンシャインアニメ1話からラブライブに触れ始めた初心者ですので、あたたかいまなざしでひとつおねがいします…


Hop? Stop? Nonstop!って?


Aqoursが2019年1月に発売した「逃走迷走メビウスループ/Hop? Stop? Nonstop!」に収録されています。
当時公開された「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」挿入歌でもあります。

歌詞はこちらをご参照ください。

作中でのこの2曲はどういう文脈の曲だったか、ということをざっくりと説明します。サンシャインのネタバレを1ミリも知りたくない人が(こんなnoteに…?)いらっしゃいましたら又今度のぞきに来てください。

Aqours3年生としてのHop? Stop? Nonstop!


超ざっくりまとめますと、ラブライブ大会も終わった卒業旅行に行った3年生。
その中の小原鞠莉さんのお母さんが(海外留学していた鞠莉さんが日本に戻ってやっていた)スクールアイドルなんてくだらない、無駄だった、いますぐ取引先と結婚しな!と追いかけてくるので、逃走をすることになります。
イタリアで。

その最中の歌が「逃走迷走メビウスループ」、それでも向き合おう、スクールアイドルって最高だってお母さんに伝えよう!となるのが「Hop? Stop? Nonstop!」です。
続けて聞くとロードムービー感が出て良さが増しますので、ぜひ。

卒業旅行の最中、ラブライブ大会も終わって後はそれぞれ旅立つだけ、の3年生が主体となって歌いあげる、

つながってくみんなと
こんなステキなことやめられない そうだよ!

Hop? Stop? Nonstop!

の部分は、聞いているだけで涙が溢れます。
3年生が、スクールアイドルとしての彼女たちがほとんどもう時間がないことを、見ている側も知っているからです。

事ここに至り、それでもやめられないと思えることに出会えたこと。それが、高校生活の宝物以外のなんだというのでしょうか?

だからこそ、スクールアイドルなんてくだらない、君が留学をキャンセルして(つまり進路をねじ曲げてでも)やろうとしたことは無駄だったと思っていた鞠莉さんのお母さんに、届いたのではないでしょうか。

イタリアの例の広場で披露された彼女たちのパフォーマンスは、心底楽しそうな笑顔に包まれています。

Aqoursとツバサと夕霧綴理の親和性

さて、それではアジアツアーのコラボとしてのこの歌の話をしましょう。

普段は、自分はシリーズ全体でどこがオマージュであるとか、なぞっている等の意識はあまりしないのですが、コラボ曲というのは文脈と文脈を感じた人間がボコボコにしてもらって嬉しくなる場であると思っています。

そういう観点で見ると、Hop? Stop? Nonstop!という歌はAqoursの歌であることは前述の通りですが、そもそもラブライブサンシャインとリンクライクラブライブは、ツバサ、青い羽根、始まった当初は何だか微妙に揉めている上級生と親和性があります。

衣装によっては1年生は片方のツバサ、2年生は片方のツバサと生えかけの小さいツバサ、3年生は両方のツバサ、というモチーフがあるくらいに。

ツバサはもう一つじゃないと歌い上げる「ツバサ・ラ・リベルテ」の衣装が、103期ユニットの二人一組で1対のツバサとなっているような感じで。
(ちなみに「ツバサ・ラ・リベルテ」は自由への翼、飛び立った先にあるのが自由ということです)

そして、綴理先輩といえばアイコンのモチーフがペンギンです。
陸上ではおぼつかないところがあれど、海を自由自在に、空を飛ぶかの如く飛び回れる存在です。
蓮ノ空のストーリー、104期8話+バアドケージまでをご存じの方であれば、綴理先輩はもう海も空も自由に飛び立てるペンギンであることはご承知ですね。

バアドケージ(ラブライブ大会決勝戦プレーオフ)


Hop? Stop? Nonstop!の『夕霧綴理』


現地で初見の際、綴理先輩(佐々木さん)がいる、と気づいた時は膝が砕けるほど驚きました。
この歌は、1/26にラブライブ大会決勝戦プレーオフを競り勝って優勝した蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの夕霧綴理さんが、翌週の2025/02/02に歌うにはあまりにも強い歌だったからです。
そして、今この優勝後のタイミングでなければ、この歌はマッチしなかったんじゃないかとすら思うくらいです。

Aqoursとツバサが親和性があるとおり、この歌にもツバサというモチーフが出てきます。

ミライはいまの先にある
しっかり自分でつかまなきゃ
それには自由なツバサで Fly away!!

Hop? Stop? Nonstop!

ミライは自分で決めるもんさ
安全ばかりじゃつまらない
ツバサが濡れても大きく Fly away!!

Hop? Stop? Nonstop!

まるっと歌を聞いてみると、この歌は「みんなとだから出来たことがある」「みんなへの感謝」「つながることのあたたかさ」を歌っていることが分かります。
そして、だからこそ「旅立つ」こと=ツバサの存在が胸を打つのでしょう。

「夕霧綴理」がいう「ミライを自分で決める」という歌は、さながらDOLLCHESTRAの「Sparkly Spot」でもあります。
綴理先輩にとって、自分で将来を選び取ることは「正しさが担保されない」という意味で怖いものでもあったからです。

しかし、今の彼女は1人になろうと独りではありません。
彼女は彼女のために、ひとつ大人になって、学校という暖かい鳥籠から、おのれのツバサでもって飛び立っていこうとしているのですから。

決めるのは、自分だ。

104期8話より
104期8話より


まとめ

アジアツアーは夢のような時間でした。大好きな歌と、大好きな存在と、それを好きで集まっている我々の全てが一体となるような、熱いライブイベントでした。

新しいシリーズのお知らせもあり、みんなで叶える物語、というのは、みんなで応援していくからこそ続いていく「ラブライブシリーズ」という夢のことでもあるはずです。

私が大好きでたまらない「Hop? Stop? Nonstop!」を、私が大好きでたまらない綴理先輩が歌うコラボに心からの感謝を!!
ありがとう!
ありがとうございます!

ずっと忘れない

Hop? Stop? Nonstop!


おまけ

それはそうとして、蓮の102期が好きな好き好きクラブのみなさんはAqours3年生曲の「逃走迷走メビウスループ」と「G線上のシンデレラ」を聞いて各々の想像する任意の推しカプとワルツを踊るキャラをアレしてください。


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