3rd残陽について諸々考えてみました
ご覧いただきありがとうございます。
こちらは、3rdライブツアー、愛知スリーズブーケ公演(夜)で披露された「残陽」を考察…いえ、妄想したものです。
書いた人間はライブビューイングに参加していました。
以前、1stツアーでの残陽まとめを作成したことがあります。
よければ下記もご覧ください。
今回は、キャラとしてのパフォーマンスという側面であれこれ妄言を重ねてみます。
何故歌詞から検討しないのかというと、この歌はパフォーマンスによって変化してきた曲だからです。
ふりかえりとしての1st残陽
ざっくりというと、1stでの残陽は4段階ありました。
1.福岡:後ろからハグ。せつない表情の花帆(眩耀夜行衣装)
2.東京:後ろからハグ。微笑む花帆(以降水彩世界衣装)
3.愛知day1:後ろからハグ。花帆、抱きしめられた状態で、振り向いて微笑む
4.愛知day2:顎クイ。正面からハグ
「歌詞は変わらないのに、パフォーマンスで新しい物語(可能性)を見せていく」挑戦だったのではと思います。
そして今回、3rd愛知夜公演で新しい残陽を見ることが出来ました。
間奏箇所は約30秒、見た瞬間は一瞬が無限のような、夢のような気持ちになりましたが、秒数で見ると案外短いことが分かります。とはいえ、残陽が3分41秒の歌であることを思うと、興味深いです。
3rd残陽で起こったこと
1.前半
※今回は制服で披露されました。
こちらの図をご覧ください。
間奏は壁ドンドンのあと、2人がマイクを左手から右手に持ち替えたところから、①のハグへ移っていきます。(以前の残陽でも、片方だけがマイクを持ち替えることはありました)
3rd残陽はとにかくタスクが多く、パフォーマンスとしてめちゃくちゃ大変であることは言うまでもありません。
(間奏部分以外は概ね1stと同じ振り付けと思われますが、そもそも1stのステージはとても広かったのです。移動距離も違います。逆に、今回の会場だからこそ3rd残陽が誰の目にもばっちり映ったのでしょう)
後ろからハグ→振り払い→にやり!→ハグ仕返す(抱き返さない梢センパイ)
離れる→離れがたい(未練?)→手を繋ぐ
→マイク持ち替え(右手から左手へ※通常通りの持ち方)
壁ドンドンへ
2.後半
ラストシーンです。
すれ違って別れた二人は、お互いに駆け寄ります。
そして――
ここでのポイントは、梢センパイが首元にしっかりと手を回して、花帆ちゃんが背中に手を回しているところです。
梢センパイは、花帆ちゃんに最初にハグを返されたときは抱きしめ返せなかったのに、離れがたい→手を繋ぐを経て、しっかりと掴むことが出来たのかもしれません。
現地にいた人から、暗転してからも何秒かはしっかりとそのままだったという話も伺いました。
壁ドンドンの間
3rd残陽を考えるに当たり、壁ドンドンする振り付けを検討したいと思います。
というのも、Reflection in the mirror(特に103)でも何かを殴る振り付けというのは存在しており、1st残陽においてはリフレク→残陽はセトリで鉄板の流れだったのです(東京・愛知公演)どんな鉄板だ
ここからはすでに「オタクはこれだから考えすぎなんよな」と自分で全力でツッコミを入れておりますのでご了承ください。よければおつきあいください。
夏めきペイン(アルバム名)の曲は、そのほとんどが誰が作ったか、いつ作ったのかが分からない歌です。
だからこそ、パフォーマンスする側、聞いている側が文脈を適宜当てはめて楽しむことが出来ます。
ですので、今この瞬間に感じている文脈で書いていきます。
今は
現在、活動記録ではラブライブ大会に挑戦中です。ハナムスビのカードボイスなどを聞いてみると、梢センパイは卒業に向き合えていない(ラブライブ大会が大切にしても…)のではないか、とうっすら感じている人もいるのではないでしょうか。
そんな状態での3rd残陽は、未練を感じるほどに大切な存在を、最後は掴むパフォーマンスでした。
壁って何だったんでしょうか?
どうして、壁ドンドンと壁ドンドンの間に、一連のことが起きたのでしょうか?
なぜふたりは、マイクを逆に持っていたのでしょうか?
リフレク的にいうなら、残陽というのは、鏡=(夜に見るという意味での)夢の世界だったのではないでしょうか。
叶わず手を掴むこともできなかった「かげぼうし」のような思いが、幾度の残陽での心境の変化、進化を経て。
(それこそ、1st残陽の4段階変化のように。主に、花帆ちゃんの行動が変わっていましたね)
さながらループ物のように、太陽が昇って落ちるように、本来変わるはずのないパフォーマンスが、人間関係を表すかのように変化をしていく。
繰り返しているはずが繰り返していない、ひとつとして同じものはないライブとして。
ありえないことを繰り返して、残陽は本来の「バッドエンド」を違ったものへ、変化しました。
ひとりの夢がみんなの夢になることは、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブが我々に見せてくれた素敵な姿のひとつです。
梢センパイの夢も、花帆ちゃんがいることによって強くなりました。
最後の壁ドンドンの後に行われたのが例のドキドキ接触シーンだとしたら、
夢のあと、と考えることもできるかも。
「これまでの夢のように、またすれ違いそうになったけれども、今度は手を離さない」
という意味にもとれるかもしれません。離さなさすぎですね
103期振り返りの位置の残陽?
先ほど書きましたように、そもそもこの曲自体がいつの歌、というものがありません。
ですので、あえて今回は「心境としての振り返りだった」と考えてみます。
103期の梢センパイと花帆ちゃん、こずかほというのは、梢センパイひとりの夢が、花帆ちゃんに出会ってふたりの夢になるお話とも言えます。
花帆ちゃんは梢センパイが思うよりもガッツのある女の子でしたし、絶対に離してくれそうにないメンタルをしています。
ふたりにとって「第二章のはじまり」と言うものがあるとするなら、それは103期15話「夢を信じる物語」でしょう。
さいごに
夜に見る夢よりも、ふたりで、みんなで夢を叶える。
そんなメインのお話からは見えないところで、プライベートな時間は誰にでも流れています。
ですので、3rd残陽は…1st残陽から3rd残陽までは103期のふたりの感情の振り返りだったのかもしれません。もしかしたら、夢から目が覚めたあとは、103期の後の話なのかもしれません。
太陽が昇って落ちるように、同じような日々を繰り返すうちに、潮が満ちて新しい道が出来るように。
そんな変化を、私たちはきっと見ているのです。