家なき大人
人はそれなりにちょっとした情報から、考え学び推論を立てる。もちろんその質は人それぞれだけど、そういった過程をふむことは多くの人ができるだろう。
最近、ある社会学者が話しているYouTubeを見ることが多い。聞いていて少しわからないことがあれば1分ほど戻して、またそこから聞き直しているから、その方の話を自分はおそらく真面目に真剣に理解しようとして聞いているのだろう。
そこで少し面白い話があった。それは「会社に求めるもの」といったテーマの話だ。そこで20代の社会人の回答に「温かみのある会社」「仲間意識のある会社」というものが上位にランクインしていた。
それを見た時、私は「うひょーwww」といった感覚だった。いやいやいや、、、会社ですけど、、、笑
もちろん言いたいことはわかるし、いつも空気がピリついていて、コミュニケーションなど一切なく、余裕が一切ない会社は辛いだろう。
ただそれを「求めている」ということがヤバいと思った。
そんなことを感じながらYouTubeを見ていると、その方や司会進行の方から「居場所」の話が出た。そもそもそういった環境は家の中にある。しかしそこが現代ではあまりないから、会社にそれを求める傾向にある。といった意見だった。
もちろんそれが全てではないだろうけれど(傾向と言っているし)その意見を聞いた時に「あーなるほどね」と感じた。
しかしだ、、、家でもそれを"求める"から、あるorないといったことになる。ないなら"作れば"いいだけで、その努力はしたのだろうか?といったことも気になる。家なき子ならぬ家なき大人だ。
それは結局会社でも同じで、そもそも会社とはどういった場所なのか?といったことを考えると、社員やスタッフのための場所ではないだろう。
もちろんある程度の許容範囲はあれど、社員やスタッフの求めることばかりを作り上げていたらなんのための会社かわからなくなる。
特の我々のような仕事をする人は「お客さんのために」「地域に貢献するために」といった、それっぽい大義名分を掲げている。
であれば、求めるな勝ち取れといった話だろう。
でもって自分の家庭も自分で幸せいっぱいにしろ、といったところだ。
今回のYouTubeでそういったアンケートを見て、つくづく人任せの人が多いと感じた。
できることとできないことがあるのは仕方がないし、当たり前だろう。そしてできないことに関して人に頼むのもわかる。
ただ、各々が責任を持って頼み合うのと、人任せにするのとでは全然話が変わってくる。
勝ち取ろう。