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全歯科医に警告

何故、顎の位置がずれるのか。後頭骨が下がる仕組みについて


歯医者では横になってこのように治療することがありますね

頭の傾きと首の傾斜

この状態では下顎頭は後ろに下がりやすい姿勢となります。
寝たからといって顎は通常は下がらないようになっていますが、この状態で咬合紙に色を付けるととても危険です。何故なら下記のようになっていることもあるからです。


一番後ろしか当たっていない

首の傾斜が大きく湾曲状態の姿勢は重力により本来の位置より顎は下がってしまう事があります。顎が下がった位置での調整は奥歯だけが当たるようになります。通常は前が当たって後ろは当たっていないものですが、反対の状態になっているわけです。
かみ合わせは全体を当てたいところですが歯医者さんでは前歯が空いてしまった状態で奥を噛んでいることになりかねないのです。
出来れば歯医者さんで咬合紙を噛む際は前歯も閉じて!!と声をかけてあげるのが良いと思いますが、このことに気が付いてらっしゃる先生はほぼいません。

奥歯と前歯は咬頭が水平面で当たっていることで頭がふらつかないようにバランスをとっているように感じられますが、このバランスを外してしまうと上顎と下顎の平衡バランスが崩れ、いつも首を傾けているような状態になります。
それは首の筋肉に影響を与え、肩こりや頭痛のみならず、体に力が入りにくくなったり、目、鼻の状態や耳の状態悪化にも繋がってきます。

詳しく述べていきます。

前歯と奥歯の咬頭の水平面の高さ関係が良いと下顎頭の位置は姿勢による重力を受けにくい状態に筋肉が噛む位置を記憶してくれているのですが、不意に奥だけ咬合調整し奥歯の後方だけを先に削ってしまう事で、位置ずけられていたプログラミングが外れ、削っても削っても下顎頭の位置も上方にずれる為、奥の土手同士がぶつかるまで削る羽目になります。それでも削ると関節円盤が前に飛び出して下顎頭が奥に押し込められてしまうでしょう。
口腔内はとても狭くなってしまい、舌が上下に挟まれた感覚になります。

コの字状態の口腔内はハサミのような奥の上下関係になり奥が狭くなって奥歯にかかる力の負担は大きくなり食いしばるようになってしまいます。

寝ている状態ですからこの状態で一番奥の後ろ側の接触を落としてしまいますとそれ以上後ろに行かないように位置ずけられていた下顎は後ろに下がりようがないので後頭骨の方が矢印の方向へ一気に落ちます。
(前歯と長くした際も同じような事が起きます。)


後頭骨が起きる

その結果、上顎骨の後方が後ろに下がる格好になり下記写真のように頭がやや上方向になります


後頭骨が下がる。

後頭骨が下がると上顎骨はオープンバイト方向になります。


口蓋帆張筋が収縮し軟口蓋が上下する

上記の後頭骨と蝶形骨の境目についている口蓋帆張筋は軟口蓋に付いていて非常に収縮が得意な筋肉です。耳穴の開放をする筋肉です。

軟口蓋が変わるとこちらの筋肉も連動して舌の位置も変わります。軟口蓋は口蓋帆張筋の収縮で上下に柔軟に動けるので、それに伴って蝶形骨が引かれ、軟口蓋に付着している上顎の角度が変わることになるのです。これらの連動により頭の傾斜、首の湾曲様々な連係プレーによって姿勢も保たれ生きやすく生活していけるのですよね。

死ぬときにお世話になるのは病院かもしれませんが、健康に生きていくために通うのは実は歯医者さんなのかもしれません。その事を歯医者さんにご理解いただけたらなと思う次第です。
首の筋肉は全身と連動しています。
口腔内の歯のバランスがとても大事です。




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