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歯科で解明されていない事について

  • かみ合わせ不良は何故感じるか

  • マージンと内面の大切さ

  • 連結してはいけない理由

  • 軸になっている歯の咬頭を削ると顎の位置が押し込まれる

  • 食いしばる必要性

    1. かみ合わせの理論 先生によって気になるところ、見るところが違うという事

    2. 入れ歯は夜外す歴史

    3. 親知らずは抜いてしまう

    4. 削って調整するという事

  • 自律神経、平滑筋が関与

  • なってみないと理解できない事

  • 時間が足りない、カウンセリング能力の違い

  • 幅や向き、筋肉位でかみ合わせが変わるということ

  • 一番奥の歯がいかに大事か

  • 頭の角度が変わるという事、首から下が関連しているという事

  • 頭の血流が変わる、直ぐに白髪が増える。脳が下がる、軟口蓋が動くときに蝶形骨と上顎骨は引っ張られる

  • 手足にタコが出来る

  • 恐竜は顎の力を逃がすためにしていること

  • 歯で頭骸骨の縫合面はズレる

  • 舌の位置が変わる原因

  • マウスピースの弊害と矯正の予後

  • 医療が商人となってしまった今


上記の件について順に記事にしていきます。

患者は何故、どんな時、かみ合わせに違和感を持つのか?


人の骨格とかみ合わせは調和を取っており、どちらが変わっても互いに補って生活維持、バランスをとっていると考えられます。
少しずつ変化しているものであればあまり気が付いたりはしないものですが、急な変化、骨格に変化があるとき、歯を削る時、被せ物を変える時には違和感はすぐにわかるものです。高い時ははっきりと、低い時は少し間抜けな感じの違和感を覚えます。
その感覚は脳で感じているのか、何処で感じているのでしょう?
足の整体や凝りを調整してもかみ合わせが変わったりすることがあります。

私の経験上、かみ合わせの違和感は時には脳への伝達の不具合、血流の滞り感、筋膜などの歪み、捻じれ感でもあり、咬合調整においては噛む面以前のマージンと内面のフィット感、つまり歯根膜、神経、あるいは自身では感じ得ない平滑筋の不調和を生態系、解剖学的、または本能的に感じ、何となくおかしいと感じ得るものと研究致しました。

マージンと内面の大切さ



ここがしっくり来ていない場合、噛んだ時に不均一な力が根に伝わり、特に仮歯を接着した際には、中の方でセメントが剥げたりして徐々に被せ物が傾いて行くのでいつまでも違和感を感じることになってしまいます。マージンと内面をしっかり合わせるという事が第一に必要になってきます。ここがうまくいっていないと、本番を入れた際にズレが出てしまいます。とても微妙なのが難しいところであるため、こういった最初の基本はしっかりと合わせる必要があります。セメントは薄い方が接着が良く、噛む面にセメントは付けない方が正確に均等に中で密着します。なるべく噛む姿勢で噛む力で一度ぎょっと噛ませてから唾液が入らないように脱脂綿を挟めるといい感じです。

歯を連結してはいけない理由

人の咬合はカーブしていて顎が後ろに下がらなくなっていたり、噛んだ時の細かな筋肉調和でバランスをとっており、そのバランスは安静位空隙時(歯を合わせていない食事以外のとき)もこのバランスによって均等に引き合い保たれていることが多いです。また、それ以外でも歯の山の斜面がひし形状に傾斜してあるお陰で、筋肉によって寝た時も後ろに行かないようになっています。そのため多少歯が欠けた所で他の歯がカバーして大きく顎が奥にずれてしまう事がないようになっています。

口腔周辺の筋肉や筋膜はバランスで保たれ、口腔内の平滑筋はグループで食玉を消化器に送り込みます。口腔内の平滑筋は体全体の平滑筋とグループで調和しています。

日々、ほんのわずか歯は揺らぐ事が出来、毎日よいポジションを取っている事が出来るのです。
先に述べたように歯は1本1本であり、歯と被せ物がしっかりと密着しているとよいのですが、安易に連結してしまうと、1本1本のポジション取りが出来なくなり、連結された前に力が加わると後ろが浮くという感じで、連結された歯は団体で動いてしまうので安定するどころか、シーソーのように力が加わったり、全体で傾いてしまったりと、かえって良くないのです。連結された真ん中の歯のマージンと内面は浮いてき易いです。

奥歯だけではありません。私の前歯は根がほぼなく、1-1を強制的に連結されているときは奥歯を弄るとぐらつき、また安定したりして、一々動揺していたものですが、1本1本に外した方が安定しました。上顎骨は2手に分かれており左右の軟口蓋の上下運動により筋肉の引っ張り合いによりたわめること。そして下顎骨は1つでありぶら下がって傾けることからこのような現象になるという事がわかりました。後でもお話しします。

軸になっている歯の咬頭を削ると瞬時に下顎頭の位置が押し込まれる

動物の歯は食べるものによって形に違いがあると思うのですが、割かしきれいに並んでいますよね。人の歯は、食生活の変化も大いにありますが、治療できるがゆえに時に咬合調整で良かれと思って故意的に平らにしてしまうことがあります。

容易に後ろに行かなくなっている歯の傾斜や咬頭を落としてしまい、最後唯一そこ1点で後ろに下がらなく保たれている咬合状態がたまたま削り落とされると、咬合高径を低くしてしまう事があります。模型を参照せずに口腔内のみで咬合調整しているとそのことに気が付けません。
たったそれだけで大きく顎が位置を変えてしまう事があります。顎の位置が後ろや上に上がることで前歯が噛まなくなります。

このような状態で帰されるとすると、歯が留まるところ(歯が自分の戻る居場所)を探すようになり起きているときも勝手に歯ぎしりするようになります。とても奇妙です。

食いしばる必要性

特に一番奥の歯でしか当たっていない場合でそこで下顎頭の位置が保たれている場合、そこを落としてしまうと下顎頭が上や後方に偏移し傾いてしまいます。周りの筋肉の調和、収縮のバランスが取れなくなって
寝ている時には、ずれた歯列で顎が奥に行かないよう踏ん張ったり、咬合調整しだします。この状態が食いしばりだったり、噛みしめ作用だったり、歯ぎしりだったりです。歯が頑張っていなくてはならないのでストレスがかかり不眠となります。寝てはいけないよ。と起こしているとも思います。つまり、逆なんです。ストレスでこの行為をしているのではなくちゃんと理由があり、この行いこそがストレスとなっているのですね。

本能的に仰向けで寝れなくなったり枕の位置を調整したり、うつ伏せで寝るようになったり、回避できるように無意識に行動するものです。もちろん全てにおいてではないですが、全てをストレスのせいにしては何も問題は解決できませんね。


かみ合わせの理論 先生によって気になるところ見るところが違うという事

  1. 入れ歯は夜外す歴史

  2. 親知らずは抜いてしまう

  3. 削って調整するという事

もしも歯が頭蓋の骨格の一部だという事が認識されていたら上記の3つに関して違った歴史を歩んでいたと思います。


昔は杖を突いたお年寄り、腰がぐにゃっと曲がって歩いているお年寄りがいましたが、今はほとんど見なくなったのではないでしょうか?
それは健康保険で誰もが安く入れ歯を手に入れることができるようになったからではないでしょうか?

衛生面的に、夜には入れ歯を外す。朝には入れるという事で、骨格系が何とか維持されていると思うのですが、寝たきりになり入れ歯を取り上げられたお年寄りはどうですか?
入れ歯を夜外すことで夜の咬合に関して研究はされていない


親知らずは抜いてしまう

やわらかいものしか噛まなくても食べモノがあふれている、運動能力、歩くことが減った現代によって、その便利さの進化により、親知らずが要らなくなって出てくる必要が無くなった。または、そもそも無い。顎が発達しない事がある。
このことで、歯が並ばない、という事があるようで、食べ物や運動を見直すことよりも、外科的に歯を並べていくという矯正治療が誕生した。
ですが、矯正治療中に成長段階で親知らずが生えてきた場合、これを抜いてしまう場合と残す場合がある。
親知らずはその人の成長段階で何とも微妙に位置や向きを毎日とても計算されて超オールマイティーな存在で生えてくる子もいる。月に一度の検診で本当にその子の成長に見合った位置に、向きに、調整できるのですか?

親知らずはどの歯よりも足りなければ伸びてきて50歳を過ぎても高さの調整を維持してくれる万能の歯であるという事は、理解されていないのではないでしょうか?私の歯は4本きれいに生えていて50歳でも有効に他の歯を削ると途端に咬頭が伸びて、顎が下がらないように調整してくれている。

親知らずはなくてもよいもの、あっても上手に生えてこないので他の歯の咬合に良くないということで、咬合の最後のかなめとなってくれる場合がある親知らずを待たずに容易に取ってしまう事の無念さを感じます。私はいま、親知らずというきれいに噛んでいる4本の万能の歯を抜かれていたら、高径を保てず下顎頭で噛んでいる状態で顎そのものが削れていたと感じます。

削って調整するという事

咬合調整では初期に当たっているところを削るという治療です。
この、調整して良い歯は、たとえ天然歯であってもよいという発想です。
これが咬合や全体の体バランスを大きく変える原因だと感じます。
天然の歯はその人が24時間生活の中で何とも複雑に考えられてできており、神業です。寝ていても寝返りを打つなどしながらその人と共に形成されているんです。歯科治療によって人工的に作られた歯の高さや低さ、幅や向きなどによってそれが調和されていないときに天然歯が初期に当たってくる場合があります。診察台により、首の傾斜が変わっていたり、口の中に脱脂綿が入っていたり、口の中に指を入れて筋肉バランスが引っ張られた時でも一々色の付く箇所は異なります。
こういった姿勢などで容易に天然歯を削った場合、その天然歯は他の首や頭の筋膜だったりとよく調和が取れて形成されているので、口腔内とは別の個所、首だったり足だったり連鎖して骨と筋肉の繋がりを捻じれさせてしまう事があります。平滑筋です。
平滑筋は本人の意識しないところで連鎖しているので気が付きにくいのですが平滑筋は蝕玉を奥に送ったりグループで動くものですから、これがうまくできなくなったりします。また、平滑筋は動脈壁に存在し血圧、胃、心臓、膀胱などの平滑筋のグループで連動しているところを乱すと考えられます。
口腔内の平滑筋は調和がうまくいっていない際に、縞模様として現れたり、変色したり、いぼが出来たり即座に変化が出ます。
こうした変化により、頬を噛んでしまったりもします。
口腔内の平滑筋は全身の平滑筋と相関しているので、口腔内以外に変化が起きてしまうのでとても大事です。
私も足にタコが出来るのは時間をかけてできるものと思っておりましたが違います。すぐできます。手指にもタコが出たりするんです。咬合調整により消えてなくなるのは興味深いです。指がかじかんできたり、とても神秘的です。

一旦ここで締めくくります。
また上記について記事にします。







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