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なぜ、忘れられないんだろう

好きなアイドルの好きなところについて書こうと思う。


といっても、


このタイトルを見て、元乃木坂メンバーのあの方を連想したファンの皆さん…

ごめんなさい。笑

今回は彼女のお話ではないのです。



ジャニーズWESTというアイドルグループのメンバー、重岡大毅という人の話です。笑


「だから何?」と思ってくれた方も「ややこしいわ!」とツッコんでくれた方も、

とりあえず、

もし興味があったら読んでみて下さい。


ジャニーズWEST。

重岡大毅。

皆さん、ご存知ですかね?

彼の良いところはたくさんあるんですが、私は重岡さんの「演技」が特別に好きなんです。

昔からファンだったわけではないので、多くを、そのすべてを語ることは出来ないのですが、それでもできるだけ沢山、彼の演技につ いて私が思っていることを書いていこうと思う。

そんな気分です。


※色々と勝手に、長々と書いてます


重岡大毅という存在を初めて知ったのは、中学生の時見ていたドラマ

「ごめんね青春!」。

「ごめんね青春!」は、錦戸亮主演のクドカン作品の一つで、満島ひかり、波留、永山絢斗、生徒役に黒島結菜、森川葵、小関裕太、竜星涼、川栄李奈、矢本悠馬、白洲迅、などなど豪華で個性的な役者さんが集まっていた学園ドラマ。

このドラマに重岡大毅は生徒役の一人、「海老沢ゆずる」として出演していた。

ドラマに出てくる役者さんを見てこの人かわいいな、カッコいいなとか思うことはそれまでも多々あった。

だけど、重岡(海老沢)は何だかそれとは違うように感じた。 

表情、仕草、いつまでも見ていたいな、と思った。


何か、たぶん惚れてた。笑


ドラマが好きすぎたのか、海老沢が好きすぎたのか、あまりん(森川葵)と海老沢のコンビが好きすぎたのか、

そして俳優・重岡大毅の才能がもうすでに開花し始めてたのか、

私の中で、重岡大毅はもう海老沢ゆずるにしか見えなかった。


歌番組でジャニーズWESTとしてアイドルしてる重岡を見ても海老沢にしか見えなかった。

自分でも怖くなるほど「重岡大毅」という名前が覚えられなかった。笑

彼は「海老沢ゆずる」なのだという固定観念がもうひどかった。
(今でも不思議に思うけど、重岡さんはなぜあんなに役と一体化できてしまうのか。彼の特殊能力の一つだと思う。)

海老沢(重岡)がテレビに映っているだけでテンションが上がった。
芸能人を見て、ときめくという経験をしたのは重岡が初めてかもしれない。あれは、ときめきだったのか。よく分からないけど、あの感情に名前をつけるとしたら、ときめきが正解なのかもしれない、何にせよ重岡が特別な存在感を放っていた(ように見えていた)のは確かだった。

それでも、時の流れとは残酷なもので、様々なコンテンツに触れていくたびに大なり小なり「忘れられない」体験というものはどんどん増えていき、重岡の存在はあの頃のように特別なものではなくなっていってしまった。私にとって、「重岡大毅」に対する魅力は「ごめんね青春!の海老沢」だけが占めており、更新されない思い出は思い出のままで、おかしな話なのだが、あれだけ好きだったのに、その後の重岡の活躍には一切触れてこなかった。


しかし時は流れて、2020年、「証拠」という曲でジャニーズWESTにハマった。グループのパフォーマンスに一目惚れした。


そして、重岡には「海老沢」という思い出が一つのっかってるので、つい、あの頃のときめきに似た感情を抱いてしまった。

ジャニーズWESTを応援するうえで、
私の中で、彼の存在は大きかった。

やっぱ重岡だな…と思ってしまった。


その後、ジャニーズWEST関連のコンテンツを見始め、「これ重岡出てるやん」って思った映画が「溺れるナイフ」だった。

知らなかった。

原作の漫画を少し読んだことあって、実写化されてたのも知ってたけど、これ出てたの?って驚いた。

ごめんね青春!以降、本当に、重岡の活躍を見ていなかったんだなぁと後悔した。

映像がとても美しくて、主演の菅田将暉と小松菜奈のあの若さゆえの危うさみたいな雰囲気も凄くて、惹き込まれた。

そして、重岡は、小松菜奈演じる夏芽を思っている同級生、大友という役を演じていた。

夏芽がスナック(?)で大友に別れを告げるシーン。
まず、別れようって言われた大友が「うん?」って戸惑ってるあの間の取り方とか表情とかめちゃくちゃリアルさを感じた。
そして、夏芽が「嫌いになって」みたいなこと言って大友に謝ると、「大好きじゃあ」って言う。その言葉に涙を見せた夏芽に向けて「笑うてや」と言って、何とも言えない表情を見せる。

それが悲しさも悔しさも愛しさも、全部、夏芽への思いほんとに全部ぶつけてるような表情なんで、ちょっと泣いてしまった。


重岡素晴らしいなと思った。


その後の評価とかを見ると、「溺れるナイフ」は重岡の出世作らしい。

確かに、これは印象に残るわぁ。

小松菜奈、菅田将暉、上白石萌音、という役者陣が並ぶ中、大友を真っ当したアイドル重岡大毅を称えたい。ので、「溺れるナイフ」みんな一回は見てください。

その次に見たのは「宇宙を駆けるよだか」。

これは、重岡大毅、神山智洋、清原果耶、冨田望生、このメインキャスト4人の演技がもう「安定」って感じで、安心してストーリー展開を楽しめるのが魅力。

重岡は、「火賀」という主人公の幼なじみかつ、主人公に片思いしてる同級生役。

火賀、めちゃくちゃ良いやつ…。

最終話、主人公あゆみ(清原果耶)に向かって「お前が本当に好きなのは誰や」って言って、あゆみを押し出すところ。自分の気持ちより相手の幸せを思うその心意気が男前。

そして教室の前で佇む海根さん(富田望生)を見つめる火賀の表情が今でも印象に残ってる。
この作品は「入れ替わり」に翻弄される主人公たち4人の物語なので、最終話、この火賀の表情は、元通りになった日常に安堵する気持ち、同時に、あゆみに失恋してしまった悔しさや寂しさを噛み締めてる、そんな表情をしてて、何か切ない。
そんな複雑な思いを飲み込んで、明るく海根さんの背中を押す火賀。

火賀は良いやつ。

大友も「良いやつ」だったけど、彼は田舎の高校生らしく、垢抜けてない「良いやつ」だった。火賀の演技の方が感情の露出が少なくて、もっと洗練された、お手本のような「良いやつ」だったなと感じた。

何でも明るく受け入れてくれるような包容力があって、優しく背中を押してくれる。火賀の方がちょっと大人だと思う。笑

まぁ、違う作品同士で比べても仕方ないのだろうけど。

でも、同じ高校生役、片思い、良いやつでもちょっとした違いを見せれるのが重岡の演技の繊細さを物語っているんじゃないのかな、とも思うのだ。

去年の夏には「#家族募集します」という作品でゴールデンタイムのドラマ初主演を務めあげた。

第1話の終盤、屋上でのキャッチボールシーン。

俊平(重岡)が、溢れた涙を拭うように言葉を吐き出しながら、そうちゃん(仲野太賀)に自分の思いを打ち明けるシーン。

息子はるくんに妻みどりさん(山本美月)が亡くなったことを言えず、はぐらかし続けているということをそうちゃんに打ち明けるのだが、「その、嘘を、ずっと続けてる」と、言葉を途切れさせながら、震えながら言う。

この重岡の表情に心を打たれた。

それまでの朗らかな雰囲気がガラリと変わったのがはっきりと分かった瞬間だった。

それまでの俊平はいつも笑顔で、違和感があるくらい明るく振る舞っていた。

だからこの弱音を吐くシーンは、その対比も相まって、とても心を揺さぶったと思う。

そして、俊平は泣きながらも、笑っていた。そこに俊平の意地というか、強さを感じて、「他人に弱みを見せるって簡単じゃないんだよなぁ」という生きていくうえでの共感みたいなものも感じた。

この一連のシーンは、もう引力が凄かった。重岡の演技、それを受け止める仲野太賀と木村文乃の力強く優しい目、こんな始まり方をして、今後どうなっていくんだろうと思えるほど熱のこもったお芝居だった。


重岡大毅という俳優は、雰囲気やビジュアルにおいて独特な存在感や、強烈な個性はあまりない。(と、勝手に思ってる)


ただ、忘れられない表情をする。


その一瞬の表情にとてつもなく惹きつけられる。

「死役所」は、舞台上で号泣しながら、相方への愛を全身全霊で届けようとしていた。

「教場Ⅱ」は、自分の弱さと必死に向き合おうとしている、そんな表情をして、涙を見せた。

「死役所」は一話だけのゲスト出演、
「教場Ⅱ」は15分くらいの出演。
それでも、重岡は鮮明な印象を残す。

その表情の輪郭ははっきりと映し出され、こちら側にいる私たちにその意味を訴えかける。

私は、「お芝居」に対して熱い思いがあるわけでもない。映画もドラマも人に比べたら見てきた数はだいぶ少ない。

そんな自分でも、こんなに語ってしまうのが重岡大毅の凄さである。


この文章のタイトルに「なぜ、忘れられないんだろう」と付けたのだが、(これは、某乃木坂46メンバーの写真集のタイトルなのですが…)

つまり、そういうことなのだ。笑

私は演技が上手いとか下手とかあんまりそこの境目が分からない。

だけど彼のお芝居は心に残る。

「ごめんね青春!」では直感的にそれを感じたけど、ここ1年(2年?)で重岡の演技を改めて見ても、やっぱり彼の強みは「お芝居」なのだと実感する。

何度も坂道グループの話題を出して申し訳ないが、私の好きな櫻坂46の曲に「無言の宇宙」という曲がある。

「表情の中の宇宙には意味をもって輝く星がある その光を読み取ってほしくて」という歌詞があるのだが、重岡がお芝居で見せる表情にも宇宙が存在しているような気がする。

様々な感情が入り混じった、奥行きのある表情。彼の表情には、どんな感情が渦巻いているのだろう、と思うのだ。


あと、最後に1つ。

私は重岡の「一途さ」みたいなものの表現が好きだ。片思いの相手への、相方への、妻への、息子への。

「一途さ」に向き合う彼の姿は、いつも愛しくなるくらいまっすぐで、繊細。

これまでは「人」に対する一途さが多かったけど、今度は「夢」とかに対する一途さを演じてみてほしいなぁと思っている。それこそ重岡が演じたいと言っている「ボクサー」の役とか。笑

何かに夢中になる、夢を追いかけるみたいな。


結局のところ、どんな役が来ても素晴らしいと思える自信がある。

これからもきっと。



というか、このnoteを書いてたら、重岡出演の新ドラマについて情報解禁されてたのですが。 笑

「雪女と蟹を食う」ですって。
7月クールのドラマです。

やったやった。
楽しみです。

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