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20代最後のひとり旅
20代最後のひとり旅。
住んでいる愛媛県から、電車とフェリーを乗り継いで香川県の離島へ。
学生時代に日本をあちこち回ったり、社会人になった後に世界一周をしたり、たくさん移動した10年間。20代最後の旅がまさか隣の県という近場になるとは、過去のわたしはびっくりすると思う。
すぐそばへの旅とはいえ、やっぱり旅には変わりなく。初めて行く場所、風景、出会う人との会話にある刺激や発見、感動がだいすきだと改めて実感している。
今回の旅では、愛媛に移住してから開いたお店に足を運んでくれた人たちに会いにいく。
香川県丸亀市からフェリーに乗って数十分。普段暮らしている里山とは打って変わって、すぐそこに海が見える場所で3日間を過ごした。
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会いに行った人たちと離島に暮らす人たちと食卓を囲みながら、こんな話をした。
自分の足で外に出ていかないと、自分の中にあるものだけで作ろうとして広がっていかないこと。
海に囲まれた町と山の中の小さな里山という違いはあれど、限られた人と行き場所の中で日々を過ごしているという共通点がある。
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島からの帰り道、愛媛民藝館で開催されていた「喜如嘉の芭蕉布物語」展に立ち寄った。
糸芭蕉の手入れから糸績み、織り、染色……1つ1つの工程の途方もなさと完成品の素朴な美しさ。文様の意味と作り方。そしてそれを伝える柳宗悦の直筆の原稿も見ることができた。
「ひたむきに逞しく紡いできた」というチラシの文面通り、心動かされる植物の繊維そのままの美しさと、それを最大限引き出す人の手の知恵が詰まった布たちだった。
生涯を1つの布に捧げる人生のかっこよさよ。
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