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小さい頃から水色が好きだった。 青よりも痛くなく、緑よりも透き通ったやさしい水色。当時から好きだったキャラクター(チルット)のこともあり、私は水色の虜になった。 だから当然のように水色の服を着ていたし、水色の筆箱、水色のタオルなんかを揃えて身を包んで学校に行くのは、私にとってとても幸せだった。 ある日、突然登校中に「雨女」「雨女がいる」と言われた。理由は「水色の服ばかり着ているから」だった。相手は幼稚園よりも前から付き合いのある一つ上の学年の女の子二人で、家族ぐるみで仲が