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鹿児島の行商『みんなの鹿児島案内』について
僕は今各地で鹿児島の行商をやらせてもらっている。
その中で背景等を聞かれることが増えてきたので、この機会にnoteにまとめてみることにした。
深いことや意識高いことではなく、純粋に自分が感じたことを書いている。
目次
▶︎背景について
▶︎今までの実績について
▶︎取り扱い商品について
▶︎背景について
初めて鹿児島の行商を行ったのは2年前の12月。
淡路島で毎月開催されているAwajishima Sodatete Marketだ。
3年前から毎年淡路島に遊びに行くようになり、2回目の来島が決まった。その時、親しく交流させてもらっているハタラボ島協同組合・やまぐちくにこさんから「せっかくだから、Sodateteで鹿児島のモノを売ってみたら?」がメッセージをくれたのだ。それがきっかけ。
正直焦った。モノを売ったこともない自分が何を売れば・すればいいのか。考えているうちに売るだけでは面白くないなと思い、案内所のような機能をもたせようと決めた。加工品や本の販売、お宿の紹介、フリーペーパーの配布、この3つに絞ってやらせてもらった。
※写真は毎年12月で開催場所となっているノマド村での様子。
商品置く用の木箱を地元の生産者の方に貸してもらったり、学生さんにお手伝いしてもらったりして何とか1日乗り切ることができた。
「鹿児島」というワードで、自分のブースに来てくれる人が多かった。中には県外からや神戸から何時間もかけてブースを訪ねてくれる人もいた。都市部では年に数回物産展や移住の関係で鹿児島関係なく色々な地方のモノやヒトと出会うことができるが、都市部から離れるとそういかない。帰省した時や、自分が住んでいる土地に地元の人が遊びや仕事で来てくれたときくらいしか故郷のことは感じられないことが多いと思う。
「小さいことはここでこういう遊びをしていたんだ」「この商品が作られている街で学生時代に初恋の人とデートをしてね…」「自分は生まれは鹿児島じゃないけど、両親が鹿児島出身でお盆や正月は鹿児島に行ってました」って目を子どものように光らせながらお話してくれるお客さんの表情が印象的だった。
※ブースから見た光景
鹿児島の行商という形でやらせてもらっていたが、名前をつけていなかったことに最近気づいた。行商している時の感覚って、実際現場にいるのは一人なんだけど、隣に信頼する鹿児島の人が横にいる気がしてて。作り手の人たちが商品やカード等を提供してくれて、行商を行う場所を提供してくれる現地の人がいてくれて初めて成り立つ場。だから、この行商の名前を『みんなの鹿児島案内』と名付けた。ある本とタイトルが一緒だから怒られそうかなって思ったけど、しばらくはこの名前でやってみようと思う。
「知る」「伝える」ことを軸に、この場を毎回やらせてもらっている。「知る」「伝える」の先に「繋げる」があるんだろうけど、僕はその手前を重点的にやっていきたい。
▶︎今までの実績について
● Awajishima Sodatete Market @ ノマド村 2018.12 【淡路島】
● Awajishima Sodatete Market @ ノマド村 2019.12 【淡路島】
●かみさまの行商 @ Household 2020.8 【富山県氷見市】
● Kitokito Marche @ 新庄市エコロジーガーデン「原蚕の社」 2020.9 【山形県新庄市】
●みんなの鹿児島案内 @ Café&Living Uchida 2020.10.31〜2020.11.6【岩手県奥州市】
●みんなの鹿児島案内 @Okazaki Micro Hostel ANGLE 2020.12.18〜2020.12.20【愛知県岡崎市】
●みんなの鹿児島案内 @湖北の暮らし案内所どんどん 2021.1.16【滋賀県長浜市】
●かみさまの行商 @purareto 2021.1.30 【淡路島】
●みんなの鹿児島案内 @古民家ゲストハウス&バー内子晴れ 2021.2.26~28【愛媛県内子町】
●みんなの鹿児島案内 @うだつ上がる 2021.3.6【徳島県美馬市】
●みんなの鹿児島案内 @糧 2021.3.26~28【島根県津和野町】
●みんなの鹿児島案内 @あまねや 2021.4.17~18【福岡県遠賀町】
●みんなの鹿児島案内 @さんかくワサビ 2021.4.23~25【大分県佐伯市】
●みんなの鹿児島案内 @SU-ME COFFEE 2021.6.4~6【沖縄県名護市】
▶︎取り扱い商品について
○大豆バター(東シナ海の小さな島ブランド社/甑島)
○かつお節のポップコーン(Sweet×Sweet/頴娃町)
○でで胡椒(岸良リトリート/肝付町)
○島バナナのコンフィチュール(薬草屋トカラタカラ/十島村宝島)
○ハーブティーミックス(開聞山麓香料園/指宿市)
○茶節 sub soup(茶寿会/南九州市頴娃町)
○ボンタンジャム(中村青果/阿久根市)
○tephra火山灰ジュエリー(tephra火山灰ジュエリー/桜島)
○島育ちのみそ(発酵食Lab/甑島)
【take free】
○宿カードの配布
イルカゲストハウス(鹿児島市)
ふたつや、(頴娃町)
福のや、(頴娃町)
塩屋ホステル(阿久根市)
イワシビル (阿久根市)
Fujiya hostel(甑島)
ユクサおおすみ海の学校(鹿屋市)
○フリーペーパー 『aluhi』(Aluhi編集部/いちき串木野市)※在庫次第
○フリーペーパー 『days of Bontan』(あくね日和/阿久根市)※在庫次第
○いちき串木野パスポート(いちき串木野市観光交流課/いちき串木野市)
○wonder of miyama チラシ配布・動画配信(uminari/美山)
○じゃがいも焼酎『MOTO』の試飲、カードの配布(大石酒造/阿久根市)
○逸 itsu(橋口製茶/曽於市財部町)
※作り手の方の状況によって販売できないケースもあります。あらかじめご了承ください。
まだまだ不慣れのところもあるし、毎回バタバタなんだけど、足を運んでくれるお客さんや現地の人、作り手の皆さんの支えられている。
僕は地域活動を特にしていないし、根付いて特別なことをしているわけでもない。風でもなく土でもないのだ。普通に生活してきて、働いて、遊んで、ご飯食べたりお茶したりお酒飲んだり、走ったり。そういうことの繰り返しをしてきたタイプ。
でも、そんな”普通”と言われる中で感じてきたもの、作ってきた信頼関係があるからこそできることもあると思う。鹿児島の現地の人と、足を運んでくれる開催地の現地の人と、風と土の間にいる黒子として、少しずつ育てていきたい。
※富山県氷見市での写真