あの扉の向こうに『いなづま』
あの扉の向こうには
「
出逢って5年目の冬に、ボクらは婚約した
式の準備や仕事で『イナヅマ』の様に駆け抜けた
その2年後に、結婚することになる
いま思えばどうしてなんだろうか?
アナタの少しグラマーな身体も
アナタの割と大きめの胸も
ボクの好みとかけ離れていた
そこで勢いは大事ってことを学んだ
一緒に暮らしてわかったこと
一緒に暮らしてみて相容れないこと
一緒にいられないとわかったこと
暮らしはじめて、ちょうど10年目の冬だった
不思議とお互いはわかり合えてた
二人は相容れないという事を
勢いって大事だということを振りかざす
ただ一緒に暮らした事実だけは変わらない
そして今ボクは、まだ一人
そんな事さえもう興味ないのかもしれないね
」
そんな『否、妻』をまだ貫く、ボクの旅の途中の物語。。