やりたいことだけでは稼げない 成功するビジネスを生み出す顧客視点の極意
みなさん、こんにちは。あなた商品化プランナー(R)の亀田智仁です。10年以上のIT企業でのキャリアを経て、現在は起業支援コーチとして活動しています。今日は、多くの起業家が陥りがちな重大な誤解についてお話しします。
「好きなことを仕事にすれば、自然とお金は後からついてくる」。
このような考えで起業したものの、なかなか成果が出ずに困っている方を多く見てきました。なぜでしょうか？その理由は意外にもシンプルです。お客様はあなたの「やりたいこと」のためにお金を払うわけではないのです。では、どうすれば「やりたいこと」を「継続的な収入」に変えられるのでしょうか？この記事では、わたしの経験と、多くの起業家の支援から見えてきた成功への道筋をお伝えします。
ビジネスで稼ぐために必要な発想の転換
お客様がお金を支払う理由は、ただ一つです。それは「自分の困りごとが解決される」と感じたときです。どんなに情熱的に取り組んでいても、お客様の課題解決につながらなければ、収益は生まれません。
わたしも起業当初は、「IT企業での経験を伝えたい」という想いばかりが先走っていました。セミナーを開いても、参加者は集まらず、個別相談の依頼も少ない日々が続きました。そんなとき、ある受講者の方から「実は転職に悩んでいて、IT業界のリアルな話が聞きたかったんです」という声をいただいたのです。その瞬間、はっと気づきました。
大切なのは「伝えたいこと」ではなく、「お客様が知りたいこと」だったのです。
その後、IT業界への転職を考える方々の不安や悩みに焦点を当て、より具体的なアドバイスができるようプログラムを変更しました。すると、少しずつですが確実に手応えを感じられるようになっていきました。この経験から、ビジネスは提供する側の「やりたいこと」ではなく、お客様の「解決したいこと」から考えることの大切さを学んだのです。
収益を生み出すビジネスへの転換ステップ
自分の「やりたいこと」を一旦脇に置く
以下の観点から考えてみる
あなたの周りでどのような方が困っているか
その方々が抱える具体的な悩みや課題は何か
現在、その課題に対してどのような解決策を求めているか
自分のスキルや経験を活かせる部分を探す
過去の成功体験
独自のノウハウ
得意分野との接点
発想の転換がビジネスを変える
あなたの持つスキルや経験は、誰かの悩みを解決する鍵になるかもしれません。「私は○○をやりたい」から「誰の、どんな悩みを解決できるだろうか」という発想に切り替えてみてください。
この視点の転換が、ビジネスの成功への第一歩となります。
具体例で見る成功パターン
ここで、ある起業家の方の事例をご紹介します。
【改善前】
「女性の自己実現をサポートしたいです」
→このままでは、以下の課題があります
ターゲットが広すぎて、誰に届けたいのかが不明確
解決する課題が具体的ではない
お客様が得られる価値が見えづらい
【改善後】
「産休・育休明けの30代女性向けに、3ヶ月で職場復帰への不安を解消する個別カウンセリングを提供します」
→ここがポイントです
ターゲット：産休・育休明けの30代女性
具体的な課題：職場復帰への不安
解決方法：個別カウンセリング
期間：3ヶ月
成果：不安の解消
このように、漠然とした「やりたいこと」を、具体的な「誰の」「どんな課題を」「どうやって解決するか」に落とし込むことで、お客様にとって価値のある提案になります。
同じ「女性の支援」というテーマでも、具体的に課題とその解決方法を示すことで、お客様は自分に必要なサービスかどうかを明確に判断できるようになります。これが、ビジネスを成功に導くポイントなのです。
まとめ：新しい視点でビジネスを見直す
ビジネスの成功は、「やりたいこと」と「求められていること」の接点を見つけることから始まります。自分の強みを活かしながら、お客様の課題解決に焦点を当てることで、持続的なビジネスを作ることができます。
今日から、あなたのビジネスを見直してみませんか？「わたしは何をしたいか」ではなく、「誰のどんな課題を解決できるか」という視点で考えることで、新しいビジネスの可能性が見えてくるはずです。
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