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双子妊娠の話#3|自分勝手な私

診察からの帰り道、私は自分の感情に振り回されていた。

二人目が欲しいと希望し、願い通りに妊娠したにも関わらず、今度は双子の妊娠に動揺している。

「双子ちゃんの心臓、元気に動いていたな。」

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私はなんて自分勝手な母親なんだろうか。

ぱっとした喜びの感情で埋め尽くされてはいない、このもやもやとした黒いもの。これが自分の感情なのかとほとほと嫌になる。絶望だ。何なのだ。

「最低で最悪だ…」

しかしだ。双子を妊娠したママは、実際どう感じたのだろうか。
私は、自分のこの勝手な感情を肯定したいのだろう。ほかのママのことも知りたくなった。

帰りに早速購入した本によると、「驚いた」との感想が半数以上で断トツの一番だった。

「そうか、そうだよね。」

私は一旦、自分を安心させた。

けれど、私はここから日々刻々と、現実的な課題に直面するたびに、感情が浮いては沈みをくり返すことになる。

妊娠生活の始まりは、精神的におそらく一番辛い時期だった。

次回、気の重い仕事があることに気づきます。女性は大変だ。

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