定食屋での珍事件
先日、家の近所の定食屋に行った時の話です。
そこはよく行くお店で、テイクアウトもできるので割と重宝しています。
いつものように昼ご飯を買いに行き、普段はおいしさを優先して、店内で食べるのですが、昼時ということもあり、混んでいましたし、日替わりのチキン南蛮定食の持ち帰りを頼みました。
そこはテイクアウトも商品と引き換えにお金を払うシステムで、田舎だからかなぜかカードが使えません。
整理券的なものをもらって、財布を見ると手持ちがギリギリだということに気付き、レジで対応してくれた店員さんに
「すみません、ちょっとお金をおろしてきます」
と伝え、2軒隣のコンビニに駆け込みました。
注文の途中に、しかも混んでる昼時に抜けるのは割と失礼かと思いましたが、よく見るなじみの店員さんだし、大丈夫だろうと、ついでに飲み物も買っちゃう余裕ぶりです。
そして、しっかりお金を握りしめて、再び定食屋さんに戻ると、さっきの店員さんを捕まえて
「すみません、さっきテイクアウトを注文して…」
ぐらいで
「南蛮のお客様ですか?」
と聞かれました。
おー、やっぱり何回も通っただけあって、この人分かってるやん
と思いながら
「はい、南蛮です!!!」
と元気に答えると、店員さんは
「???」
そして、もう一度、
「南蛮のお客様ですか?」
あれ?NPCかな?と思いながら、おそるおそる
「チキン南蛮です…」
と答えると、
「あ、分かりましたー」
と言われ、持ってきてくれ、しっかり、お金を払ったのですが、さっきの噛み合わなかった会話が腑に落ちません。
帰りに歩きながら、考えているときに気が付きました。
彼女は
「何番のお客様ですか?」
と聞いていたのです。
今まで、整理番号の書かれた紙をもらっていましたが、番号なんて聞かれたことがなかったので、てっきり頼んだメニューを聞いているものだとばかり思っていました。
痛恨のミスです。
混んでいた店内でとんだ恥をさらしました。
次行くときどんな顔して行ったらいいのか今から必死に考えています。
一つ確かなことは、こっちは馴染みでもあっちは全然覚えてなかったということです。