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席を譲っただけなのに
だいぶ前の話なんですが、大阪のおばちゃんはたくましいという話をしたいと思います。
私がとある電車に乗っていた時です。
私が乗った時は乗車率が80%ぐらいで、空席はありますが、めちゃめちゃ空いているわけではないって感じでした。
私は乗ったら、終点まで乗っているつもりだったので、座っていました。
私の左右は1人ずつ座れるぐらいの空き具合です。
すると途中の駅でおばちゃん4人組が乗ってきました。
その時そこそこの人数が乗ってきたので、一応私は席を詰めておきました。
しかし、そこは頑張っても3人座れるかどうかで、乗ってきたおばちゃんたちは誰が座るかで揉めだしました。
めんどくさいことにみんなで譲りあって、イヤホンしていた私にも余裕で聞こえる声でした。
目の前でそんなやり取りをされるのも面倒だし、親切心ではなく、シンプルにうるさいからという理由で彼女らに席を譲りました。
そうすれば4人ギリギリ座れるだろうと思い。
彼女らのお礼の言葉もそこそこに、軽い会釈をして扉付近に向かおうとしたら、今度は私が座っていたところの真正面に座っているおばちゃん2人にリュックの紐を引っ張られました。
「あんた若いのに偉いなぁ」
「ここ座りー」
何度も言いますが、別に親切心ではありません。
さらに、そう言って案内されたのが、なぜかそのおばちゃん2人の間なのです。
しかもその横並びの席にはおそらく6人掛けであろうところにすでに6人座っているのです。
断って逃げようとする私をおばちゃん2人は強引に私を座らせます。
私のお尻はもう半分も席に座れていません。
横並びの他の乗客の人からは軽く睨まれています。
めちゃくちゃ肩身が狭いです。
文字通りに
しょうがないのでイヤホンをして、静かにおとなしくしていたら、あろうことかおばちゃん2人が私を挟んで会話を始めました。
さらにあろうことか私のイヤホンを外して、私に喋りかけてくるのです。
もう私もおばちゃんたちの一味認定でしょう。
私は終点に用事があり、もうあと何駅かでしたから、そのうち誰か降りるだろうと我慢していましたが、なんと誰も下りないのです。
十数分の出来事でしたが、体感1時間でした。
さっさと降りるふりをして席を立つべきでした。
彼女らは良かれと思ってでしょうが少しはこっちの都合も考えて欲しいものです。