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【読書日記R6】11/17 100歳おめでとうございます!「別冊暮しの手帖 100才おめでとう 影絵作家藤城清治」
先週発売になった「別冊 暮しの手帖」がとても素晴らしいのでご紹介です。
今年4月に100才になった藤城清治さん。
お元気で作品制作に取り組んでいらっしゃいます。
藤城さんは「暮しの手帖」の花森安治さんとご縁が深く、多くの作品を寄せて来られました。それだけにこの別冊は、藤城作品の美しさを余すところなく伝えてくれる特別な一冊になっています。
私は、幻想的で命の輝きに満ちた藤城さんの作品が大好きです。
![](https://assets.st-note.com/img/1731856852-pTQMyXKrO3wU0ASIGcJ8DnVa.jpg?width=1200)
この美しい影絵の背景には、藤城清治さんの平和への強い思い、生命への敬意が込められています
焼け残った廃材や汚れた紙でも、背後から
光を当てればきれいな黒い影ができる。
敗戦後、焼け野原となった東京で、
藤城清治は影絵の創作を思い付いたといいます。
これは、「暮しの手帖」特集ページに記載されたことばです。
慶応の後輩になる芦田愛菜さんとの対談で「人間生きてて光さえあれば、なにもなくてもなんでもできる」とも仰っていて印象に残りました。
戦争を体験した藤城さんは、平和への限りない思いも作品に込め続けています
戦争はダメだって言う前に、どうして起こったのかを考えるべきじゃないか。自分の国のことだけじゃなくて、地球全体で考えなきゃいけない
知覧の特攻記念館を訪れたときの話も記事の中にありました。
藤城さんの親友が特攻で亡くなり、戦没者の名簿にその名前を見つけ、涙がとまらなかったといいます。
その思いは「平和の世界へ」という作品になりました。
美しい桜並木の中に伸びる滑走路から日輪と虹に向かってゼロ戦が飛び立つ美しく哀しい、涙を誘う絵です。
今、改めて藤城さんからのメッセージとして作品を受け止めたいと思います。
(地元情報誌リビングかごしま8月10日号にこの作品とインタビュー記事が掲載されました。バックナンバーがこちらから読めます)
こびとたち、動物たち、水、風、太陽、虹・・・万物が一体となって躍動する作品を見ていると、知らず知らず自分もこの万物の一体であり、力をわけてもらっているような気になります。
人間はいつかは病気もする
不幸に出会うこともある
それをのりこえてこそ
生きるよろこびが
とびだしてくるんだ
見返しページに記載された藤城さんのことばです。
百年の激動の時代の光と影をくぐりぬけてきたことばを、その半分しか生きていない私は心に刻みたいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1731858094-RrCoxDbAvUhOBcYNP30w8WJz.jpg?width=1200)
追記。
100週連続投稿、無事達成です。
100才記念雑誌の記事で100週め投稿ができて、自分はとても満足です。
読んでくださる皆様、いつもありがとうございます。