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ワガママに生きる方法
社会で生きていくためには、我慢が必要な時もあると思いますし、自分の思うようにいかないこともたくさんあると思います。ただ、できることならできるだけ我慢せずに生きていける力をつけたいな、というのが僕の考えです。
・満員電車での通勤
・上司からの理不尽な命令
・会社内に漂う無言の圧力
・家族円満に過ごすためにグッとこらえること
・欲しいものあるけど次のボーナスまで我慢
など、人はいろいろな我慢と隣り合わせで暮らしているのではないでしょうか。
例えば、休日に出かけるとどこに行っても人が多いなぁと感じます。土日休みは友達や家族とも予定が合わせやすく、良い面もありますが、カフェに入っても席がなかったり、歓楽街に行っても人でごった返しているので、大変な面もあると思います。
「土日休み」か「平日休み」どちらが良いか、というのは人それぞれ意見が分かれるところだと思いますが、僕は昔から土日休み、平日休み、それぞれの良いとこ取りして臨機応変に過ごしたいなぁと思っています。
そうなると、やはり事業主として働くのがベストだと思うのです。自分で24時間を自由にコントロールできる生き方選択する必要があると思うのです。
ただし、起業すれば必ずしも自由になれるかというと、そうではないと僕は思っています。起業して、成功してたくさんお金も稼いでいるけど、常に忙しそうで常に疲れている社長というのは世の中にたくさんいます。
かく言う僕も最近までその一人でした。起業したてでまだお仕事があまり頂けていない時は、確かに24時間を自由自在に使うことができたのですが、業績が上がっていくにつれ、お取引先も増え、スタッフも増えていき、次第に僕の自由はなくなっていきました。
こちらでコミットしている結果を出せていないのに、僕が土日にのんびり遊んでいたり、平日にゴルフに行っていたりしたら、当たり前ですがお取引先から叱られると思うのです。大きく信用に傷が付きますので、当然そんなことはできません。今の世の中、どこで誰が見ているかわからないので、会社が大きくなるにつれて僕は息苦しさを感じていました。
スタッフの目も気になるようになりました。普段から結果にコミットすることを口うるさく言っているリーダーが、土日だからと言って遊んでいるのはスタッフの目にどう映るのか、といろいろ考えてしまい、のびのびとプライベートな時間を過ごすことができなくなっていました。
これは、全て僕が経営者としての力が足りなかったことが原因なのですが、僕は会社が大きくなればなるほど、どこか居心地の悪さを感じていました。
そんな中、いろんなトラブルもあり、会社をたたむ決断をして、僕はもう一度ゼロからやり直すことにしました。
再スタートに際して、僕が決めたことは
・安心が担保されていること
・家族との時間があること
・楽しいこと
でした。さらに、社員は雇わない、事務所も持たない、借り入れはしない、ということも決めています。
会社経営の経験を通して、僕は組織構築が得意ではないということがわかりました。戦略家、プレイヤーとしては、それなりにできる自信はあるのですが、人を束ねて組織を動かすリーダーには不向きだと言うことがわかりました。
情けないですが、運動が得意な方がいれば苦手な方がいるように人には様々なタイプがあるので、これは仕方ないと今は受け止めています。
誰にでも当てはまることではないと思いますが、僕にとっては、売り上げと人生の自由度というのは比例しませんでした。なので、お金は必要な分だけでいいから、安心で自由な生活がしたい、と思うようになったのです。
ゼロから再出発の今は、経理も事務も含めて全部1人でやっているので、やることは幅広いですが、僕にとってはこのスタイルがあっているなと思っています。このやり方なら、自分の思った通りに24時間を使えますし、誰に気を使うこともなく、寝たいだけ寝て、遊びたい時は遊んで、必要な分だけしっかり稼いぐ、という生き方ができるのです。
苦手なことから逃げて、できることで食べていく生き方は、ワガママな生き方かもしれません。
ですが、せっかくの一度きりの人生、僕はワガママな人生を送りたいと思うのです。
ワガママというと聞こえは悪いですが、「我がまま」という意味だと僕は思っています。
「自分らしさ」とは何か、それを考えることが「我がまま」な人生を送る一歩になるのかもしれません。
僕は僕らしい人生を送るために、今日も小さく一歩前進します。