ありがとう、昔のわたし。
きのうの朝、白いんげん豆を水に浸した。
どうやって食べるかなど大して考えず
慌ただしく一日を過ごし
夜になって、とりあえず茹でてみた
途中、茹でていることを忘れて
水量が減って大慌てしたけど
約1時間の加熱で、ちゃんと美味しい豆になった。
↑気まぐれに豆ペーストにしてみたらユルすぎてちょっと残念。材料は茹でた豆、塩、オリーブオイル、にんにくひとかけ。煮汁を減らしてブレンダーでブーンとする。パンにつけたら美味しかったよ♡
ところで
豆を茹でていることを
忘れてしまったのには理由がある。
突拍子もない話になるが
エリーゼのために、である。
わたしを知ってる人は
真剣びっくりするかもしれんけど
じつはピアノを習いはじめたんよ♡
ここで一旦遡る…
あれは先々週の木曜日
娘らが教わっているピアノの先生が
うちにレッスンしにきてくれたとき
ふと、自分の口が
それまで思いもしなかったことを
言葉にしたんよな。
わたしもピアノ習おっかな
え?ピアノ?
自分で自分に戸惑いもしたけど
先生がいつも通り明るくカラッとした声で
「いいんやねーん!」
と言ってくれたことがあまりにも自然で
そう、わたしは自然のなりゆきで
ピアノを始めることになった。
それで1週間が過ぎ
この前の木曜日が
初めてのレッスンやったんやけど
先生から、
今後ピアノをどう習っていきたいのかな、と
聞かれたとき
一瞬わたしは「何がしたい」っていうのが
よく分からなかった。
そういえば
ただ、ピアノを習ってみたかった。
昔、小学校低学年のころのわたしは
母ちゃんに「みんなしよんけんやりたい」と言ってダダをこね
カワイのオルガン教室には入ることができた。
そやけどたしか2年くらいかけて
オルガン課程を終了したのちには
その次のステップとなるピアノ教室にまでは、
通わせてもらうことはできんかった。
理由は「ピアノは高いけん」
…そういう、
子どもにはどうにもできない経済的な線引きを
昔は残念に思ったけれど
今となっては、それでよかったって思っている。
当時からわたしは
あれやりたい、これやりたい、って
父ちゃん母ちゃんに頼み続けて
ふたりは目一杯働きながら
一生懸命にそれに応えてくれた
子どもながらに、
そのことはよくわかっていたんよな。
相当ダダはこねたけど笑
その頃、小学校中学年くらいからわたし
習うことができなかったピアノを
弾いてみたくてたまらないので
ピアノがある友だちの家に上がりこんで
友だちの楽譜をなんとかして読みながら
自分で弾こうとしていた…
そんなことすっかり忘れていたのに
約40年の時を経て
今回の初レッスンを迎えたとき
うちの電子ピアノの前に座って思い出した
本当に、封印が解けたみたいに
ブワーっと
↑この写真は長女です♡なんか「ぶんぶんぶんはちがとぶ〜」とかを弾きよんはず…
わたしが初回レッスンで弾いたのは↓これなんやけどな↓
片手で弾くんやけどそーとー間違えるよ!!
あ、そうそう
なんで豆を茹でているのを忘れたかというと
昔、友だちの家に上がりこんで練習していた曲が何だったのかを思い出したから…
それで、
その曲「エリーゼのために」を聴きながら
ゲーム感覚で鍵盤を押して覚えるYouTubeを見つけて
なんかハマってしまった♡
全然弾けない。運指も分からない
でも、たのしい。懐かしい。
悔しかった。弾けなかった。
上がりこんだ友だちの家の
おばちゃんが嫌そうにしてた笑
その友だちの家に
赤いラジカセがあって
チェッカーズを聴いたりもしよった笑笑
色々なことがあった。
そして今
こうしていつまでも、
鍵盤に向かうことができている…
やりたいと思えばいつでもなんでも始められる
しあわせな時代になったな。
むかしのわたしに言いたい
アンタが一生懸命に弾こうとして弾けなかったあの曲なんだけどね、
不思議と耳が覚えていて
適当に弾いた指が、合ってたりするんよな。
アンタの努力と負けん気はムダじゃなかったよ。
がんばってくれてありがとう。
わたし、きっといつか
「エリーゼのために」を
弾けるような気がしてるよ✨