人生最悪な生活環境でも、最高な誕生日。
月〜土 6:30〜15:15、プラス1.5h残業の16:45
令和のこの時代にこんな過酷な仕事あるのか、と仕事中愚痴愚痴言うては、横のチャイニーズに、中国にもこういう仕事あるの、と聞くと、ナイヨ、と返ってくる。
サッパリお風呂に入って、身支度をする。
あれだけ仕事中疲れていた身体を洋服に身を包み、いざ休日を満喫しようと出かけると、不思議と少し筋肉のついた手、頻繁に使う親指の横の膨らみ、足底の痛みが誇らしくなってくる。
身体に負担かかっているのを、好きな服を着て、好きな香りを身につけて、好きなところに行き、自分の中にいる女性の性のようなものが精神を向上させ、自分の男の身体を労ってくれる。
高崎に向かう電車内。
ずっとお世話になっている兄貴のような方が東京からはるばる来てくれる。
気の向くまま赴くまま風のようにどこにも馴染みフラッと近所に買い物に行くように訪れてきてくれる。
自分がどん底の状態の時にも気分が良い時にも変わらず心の隙間にスッと入っては身体の細胞を揺らしてくれる。
大切な家族、友人からの連絡もたくさんあり、たっぷりの愛情に包まれて最高のスタートを切る20代最後の誕生日。