これはちょっとすごいゲームだぞ『東方光耀夜』(記録 2023/07/20)
買いたくない買いたくない言ってたら友達が「お仕事がんばってるから買ってあげるよ」って買ってくれた。へへっ、ラッキー!
StSライクというかあまりに露骨にそのまんま。怒られるぞ。StSのすげえ出来のいいModって言われた方が納得する。
出来がいいと言った通り出来はめちゃくちゃいい。とにかくゲーム画面のイラストが綺麗で、「可愛い女の子でStSをやりたい」という欲を満たしてくれる。翻訳のシニカルなセンスは東方らしくて楽しいし、東方アレンジの音楽も聞き心地が良く、プレイしていてストレスがない。東方×StSとして高レベルだと思う。
肝心のデッキ構築ローグライクとしての性質は超アッパー。
カードの火力が非常に高く、コンボ要素も豊富で、何よりマナの扱いが非常に粗野なので遊んでいて超楽しい。一人用ゲームなんてインフレ上等!
StSのマナに色の概念が追加され、コスト1、初期マナ3がデフォルトだったStSに対し大半のカードのコストを2、初期マナを5と定義することでStSの1マナ=このゲームの2マナと扱うようになったのが革命。
実質的な「半マナ」の概念が導入されて「1マナ追加」の価値が非常に軽くなったことで、様々なカードやレリックがホイホイマナを追加してくれてチェインコンボが非常に爽快。TCGプレイヤー的には嬉しい。
StSからの細かい調整も面白く、特に楽しかったのはボスレリックが「デメリット付きマナ増加と超メリットの択」から「超メリット付きマナ増加の三択」に変わっている点。
マナの扱いがStSより雑なおかげで成立したアッパーで、ボスレリックの三択が常に超ポジティブなおかげでストレスがないのが気楽。本家StSはACT1に変なボスレリックを取って詰みがままあるゲームなのが難点だったので、初心者もプレイ導線を敷きやすくなってると思う。
プレイヤーキャラのスペックも高い。初期レリックがアホみたいに強く、ポーションの概念がより簡略化・強化された「スペルカード」に集約されており、こいつStSに持ち込んだらゲームが壊れるだろうなあ……と思わせてくれる。
その分全体的に敵が出す数字も大きくなっており、常に白熱した戦闘が楽しめるのもこのゲームの魅力。
StSクローンにおける「敵の数字が大きい」はストレスじゃなくて「より大きく回復できる」「より大きくブロックできる」爽快感のトリガーにもなっているので個人的には好みの調整。もうStSより気に入ってるもんな。
ベータ版ゆえの細かい粗(文字が細かすぎるとか)はあるけど、差っ引いて東方とカードゲームが好きならおすすめの一本。流行りますよこれは。